もしもルゼルが生まれていたら3
[1/3]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
「ゼシカのことは?」
「大事な友達!」
「ヤンガスのことは?」
「私もあんな力強い見た目になりたい!なんか私が姉貴だけど同士!大事な友達!」
「……やめてくれ。で、トロデ王のことは?」
「主君!」
「ミーティア姫は?」
「お守りすべき存在!すごく美人!」
「で、エルトのことは?」
「友達!相棒!」
また始まったなと僕はやれやれと肩をすくめる。みんなで久しぶりに集まろうがこの夫婦、全く自重しないから困る。しかもこの場所はトウカの兄で僕の親友ルゼルの部屋だし。
さっきまでゲホゲホしてたはずのルゼルが固まってる。目が怖いよルゼル。久しぶりに会ったのに僕じゃなくて騎士夫婦見てるのやめてくれないルゼル。僕疎外感で悲しい。ミーティアはニコニコ笑って二人を見ているけど、ヤンガスなんてすごい顔。トウカが結婚してしばらく経つのにほんと、すごい顔。娘は嫁にやらんな顔を一番してたのヤンガスだったもんね。
ま、自室でもないのにドレスを着たトウカを夫婦のすることだからと騙して膝に乗せていちゃついてるククールのせいなんだけど。なんなのあれ。傍目から見たら見た目麗しい恋人か夫婦なんだけど言動が子供を騙す悪い大人なんだけど。
妬み?そうかも。ゼシカもちょっと見せつけられすぎてイラついてるし。ククールに。まぁ少しは許してあげよう……実るまでの道のりが険しすぎたんだから。
告白するまで気づかない好意、なかなか恋を自覚しないトウカ。ようやっとパーティ公認カップルになったと思ったらもう残るはラプソーンをぶっ倒すだけで、気合いバッチリぶっ倒したらその後立ちはだかるルゼル。むしろ普段は無表情な癖にククールと話してる時怖いぐらい表情豊かだったのには引いた。
え、ルゼルがトウカの前にいる時?そりゃあデレッデレだよ。僕にはツンデレなのに。解せない。何がツンデレって?「トウカを五体満足に連れ帰ってくれてありがとう」「笑顔が前よりも出るようになったし」「でもエルト、あの不埒者は何」って。不埒者ではないって説得が大変だった。
っていうか、ククールって真面目だよね、ドニの人の話を聞く限り夜遊び好きだったろうに一度も行かなかったよ。カジノからトウカを遠ざけてたし。嫉妬を引くために結婚した後に行こうとした時とか本当に面白かったけどさ。その結果、ククールの赤い騎士服に似た服でこっそり着いてったトウカが女の人全部かっさらったって。……そして腕相撲でこてんぱんにもされたって、人前で。これは酷い。
あっでも結婚式では熱かったよね、ウエディングドレス綺麗だったし、ククールもムカつくとかそういうの通り越してかっこよかったし、めちゃくちゃ祝福したし。トウカがククールをお姫様抱っこしようとして、ククールがあわてたのとかも。キスのあとの抱擁でアバラやられて
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ