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第二部 WONDERING DESTINY
CHAPTER#8
SILVER CHARIOTV 〜Fatally Flame〜
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団に一斉攻撃を命じる。
 その100を超える紅蓮の飛沫が白銀の旋風と共に猛進した刹那、
極大なる灼光が彼の眼前で弾けた。
 アラストールの、喚声と共に撃ち出された両の印。
 ソノ形容、泰山を砕く竜の咆吼が如く。
 そしてソコから召喚される、無限の閃熱。
 極光閃滅。天灼の大河。
 天壌の真・流式(ネオ・ムーヴ)
【焔劾魔葬轟瀑布ッッッッッ!!!!!】 
流式者名−アラストール
破壊力−AAA スピード−AAA 射程距離−AAA
持続力−AAA 精密動作性−AAA 成長性−完成



 カァッッッッッッ!!!!!!!



 空間の至る処に存在する、白銀の騎士団スベテの直下で一度灼光が弾け。


 ヴァッッッッッッグオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォ
ォォォォォォォォォォォォォォォ―――――――――――――!!!!!!!!!


 継いで極光の閃熱が、眼前に在るスベテの存在を呑み込みながら
巨大な円柱状と成って天空へと翔け昇り、頭上の雲海を貫いた。
『………………………………!!!!!!!!!!!』
 数十体以上いた白銀の騎士はそのスベテが余すコトなく
その閃熱圏内(サークル)に呑み込まれて瞬時に炎蒸し、
その中のたった一体のみが炎に覆われ双眸を失った
「本体」 と共に大地へと陥落する。
 その様子を最後までしっかりと己の灼眼に灼きつけたアラストールは、
「……」
神秘的な紋様の入った短剣を纏った竜衣の中から取りだし、
最早立ち上がる力さえも失って蠢く男の前に突き立てた。
「炎に焼かれて死ぬのは苦しかろう……
我の炎はその存在が灰燼と化すまで決して消えぬのでな。
その短剣で、自害するが良い……」
 最後の情けか、アラストールは静かにそれだけ告げると、
無惨な姿と成り果てた男にスッと背を向けた。
「……!……ッ!」
 辛うじてだがまだ強靭な意志と共に生命をも繋ぎ止めていた男は、
その先端まで紅蓮の炎に包まれた指先で短剣を掴むと、
全身を焼かれる苦悶と屈辱とに身を震わせながら、
霞む視界と共に遠くなっていく少女の背中へ狙いを定める。
 が、しかし。
「……」
 男は、やがて腕に込めていた力をそっと抜くと、
焼煙を立ち上らせる指先で軽やかに短剣を反転させ、
そのまま先端を己の喉元へと押し当てる。
 そして、厳かに辞世の言葉を呟く。
「自惚れて……いた……炎……などに……オレの……剣捌きが……敗れる……
筈が……ない……と……」
 声帯を焼かれ、最早発声すらもおぼつかなくなってきた声無き声で、
精悍なる一人のスタンド使い、J・P・ポルナレフは己が敗因を静かに認める。
 そし、て。
 スベテを受け入れた、本当に安らかな表情で、
「フ……
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