第二部 WONDERING DESTINY
CHAPTER#8
SILVER CHARIOTV 〜Fatally Flame〜
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りとも立ち入るコトの赦されぬ聖なる領域。
『男の世界』
「征くぞ……」
「おうッ!」
銀髪の青年が応じた刹那、渾身の力を込め右の指先を、
即座に紅蓮の交叉を空間に描いて左の指先が、
ほぼ同時に真正面へと刳り出される。
「“炎 劾 双 業 劫 煉 弾ッッ!!”
制せるモノなら制してみせよッッ!!」
超絶をも超えた焔の流式名が空間に鳴動したその一瞬前に、
ソレと対峙する白銀の騎士は荒ぶる闘争心とは裏腹の
『静かなる集中力』 によって、己の精神を極限にまで研ぎ澄ましていた。
そして。
(“TANDEM……ッ!” )
専心した心中の声に同調するように、
見開かれる 「本体」 と 『スタンド』 の瞳。
その結果として現れるモノ。
ソレは、この世ならざる異能の遣い手の中でも 『スタンド使い』 にしか遣えない妙技。
高ぶった己の精神力をスタンドに注入して限界以上の能力を引き出し、
さらに瞬間的な特殊機動と可能とさせる 『幽 波 紋 技 術』
【タンデム・アタック】
(!!)
(アレはッ!?)
そのコトに、同じ技術の遣い手である二人のスタンド使いが同時に反応する。
先刻、アラストールが焔儀を刳り出そうとする瞬間から既に、
甲冑を脱ぎ捨てたスタンドの足下から白銀のスタンドパワーが
頭頂部に向けて間歇泉のように噴出。
ソレに拠ってチカラを存分に溜め込んでいたスタンドは瞬時に、
己へと襲い掛かってくる10もの巨大炎弾に対して迎撃体勢を執る。
そし、て。
「オオオオオオオオオオオオオォォォォォォォ―――――――――――!!!!!!!!
視るが良いッッ!! 我がスタンドのMAXパワーをッッッッ!!!!」
高らかな喚声と共に、スタンド『銀 の 戦 車』 は
その本体周囲360°を白銀の迸りと共に隈無く覆い尽くし、
空間を灼きながら唸りを上げて迫る巨大炎弾群に鉄壁の防御陣を敷く。
(ダメだ! ヤツのスタンドが円陣を組んだ戦形を執った!)
(死角がねぇッ!)
(弾き返されてまた逆に炎を……ッ!)
刹那の間、3人の 『スタンド使い』 が心中でそう叫んだ後。
「あまいあまいあまいあまいあまいあまいあまいあまいあまいあまいあまいあまいあまい
あまァァァァァァいィィィィィィ―――――――――――――――――ッッッッ!!!!
この炎を先程と同様!! スベテまとめて斬り刻むッッッッッ!!!!!」
“炎劾双業劫煉弾”
先刻のアラストールの言葉が示す通り“誘爆効果” に拠って、
着弾箇所の瞬間最高温度は100万度にも達する紅世至宝の超焔儀。
しか
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