暁 〜小説投稿サイト〜
東方緑兵物語
魔法VS魔法
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なのでしょうね、侵入者は勝手に私の本を読み漁っている、非常に不愉快ね
私は指先に火の玉を作り出し侵入者に向かって放つ

「ん?おわっ??」

今の軌道なら確実に捉えれると思ったけど寸前のところで気づかれてしまい火球が当たる事は無かった、一撃で仕留めたかったけれども、こうなっては仕方がない…

「はぁ…あまり動きたくは無いのだけれども…仕方ないわね」
「おい!お前!いきなり魔法を撃って来るなんて非常識なんだぜ!」
「人の本を勝手に読み漁るのも充分に非常識だと思うわ」
「いいじゃねぇかこんなに沢山の本があるんだからさ、ちょっとくらい見せてもバチは当たらないと思うぜ?」
「すごく自分勝手な発想をお持ちのようね、これはキツイお仕置きが必要みたいだわ」

今度は火球の代わりに魔力を凝縮した光球を周りにいくつも展開して高速で放つ、それを見た侵入者は私の光球を上回るスピードでかわしていく、

「ただの人間と思って甘く見てたわ、中々のスピードね」
「ありがとなんだぜ、じゃあ今度はこっちから行くぜ!」

そう言うと侵入者は緑色のビンを数本こちらに投げ込んできた、中から微量ながら魔力を感じるけどその程度の魔力では大した魔法は発動しないはず
そう判断した私は侵入者と同じ様に空中機動に移って迎撃しようとした時だった

「ふふん、甘いな、もっと観察力が必要なんだぜ」

侵入者の言葉に気づいた、放たれたビンはトラップだった、ビンに接近した今だから分かる、このビンは表面の魔力は薄いけど中心はかなりの濃度の魔力が込められている、

「くらえ!私特製魔力トラップ!」
「くっ、思い通りにはさせないわ!」

ビンが破裂して中から大量の光球の弾幕が私を襲うけど、何とかギリギリで防衛魔法を展開して防御に成功する
これはちょっと本気で行かないと負けるかも知れないわね

「…貴女を少し舐めていたわ、悪いけどお遊びはここまでよ、全力で潰すわ」
「知ってるか?そう言うは負ける側の人間が言うセリフなんだぜ?」
「その減らず口も縫い付けてあげるわ」

魔法陣を展開して侵入者に向けて普段よりワンランク上の火力と速度で攻撃する
今度の攻撃は侵入者の速度を上回っていたけど全てがかわされている、かろうじてかする程度までではあるが決定打にはなっていなかった

「お前、よくこの威力スピードで連発できるな、よし、ならこっちは超高火力で勝負だ!」

侵入者は懐から八角形の道具を取り出すとこちらに構えて来た、おそらくさっきの宣言通り超高火力魔法を放ってくるつもりでしょうね、恐らく相手の必殺の一撃

「ならこっちは貴女の更に上の火力で応戦してあげるわ」

侵入者に大敗の屈辱を味あわせてやるために私も自分の持てる最大火力で応戦する、そのための魔法
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