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東方緑兵物語
魔法VS魔法
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紅魔館 ???

身体中が痛い…そうか、俺は魔理沙に負けて…そうだ、戻ってあの2人を追い返さないといけないのに…身体が言うことを聞かない…というかここはどこだ、空気がひんやりしている、地下か?戻るのが大変そうだ、その前にどうやって戻るかを考えないとな
首を巡らせて周りを見ると扉を一つ発見した、とりあえずはあそこまで行かないと話にならない

「問題はどうやって行くかだな…あ、そういえばモルヒネが一本残ってたような…あったあった」

モルヒネを服用ししばらく経つと全身の痛みが引いていき、なんとか立てるようにはなった

「ック…まだ無理は出来ないな、とりあえず地上を目指さないと」

俺は扉を開けようとした、が何故か開かない、押しても引いてもだ
よく見るとドアノブの横の隙間を埋めるように変なお札が貼ってありドアを引くたびにお札がガタついていた、人の力を抑え込むほどの紙なんて聞いた事がない
駄目元で試しにお札を剥がそうとしてみると抵抗はあるもののすんなりと剥がれる、そしてお札が剥がれるとともにガラスが砕け散るような音がした、

「ん??、何だ??何の音だ?」

慌てて周囲を見渡すが特に先ほどとの変化はなかった
その時に気付いたのだが、俺がいた場所は誰かの部屋らしい、いたる所にくまやうさぎのぬいぐるみが置いてあるのだが、どのぬいぐるみも破損が多く中身の綿が露出していた、少々不気味さが残る部屋だ、だがそんな事には構っている暇は俺にはない、レミリアとの契約はまだ続いている、侵入者に防衛ラインを突破されて館に侵入させてしまった以上これ以上の被害は認められないし、何より俺が認めたくない、俺は地上を目指してドアをくぐる、

「……今の人…誰だろ…」

俺を見つめる一対の瞳に気づかぬまま…

紅魔館 大図書館

「…美鈴とジュンがやられたわね、まあ、ここまではレミィの思惑通りかしら」

地上での大きな振動の後に美鈴の気配が弱まった、それに続きジュンの気配も、あの振動から察するに2人はしばらくは起きないでしょうね、気がかりなのはジュンの気配がこの図書館より更に地下に移動した事かしら

「…全てが片付いたら急いで回収しないといけないわね…」

そう、ジュンが移動した場所にはとある封印が施してある、中にいるものを外に出さない為の封印を、それを破れるのは封印を施した私と強引に破れるレミィくらいしか思いつかない、が、万が一封印が破られていたら大変な事になる、今すぐにでも確認しに行きたいのだけれどもそういかない理由がある
それは…

「お!この屋敷の地下にこんな大きい図書館があるなんてな、これなら研究に使えそうな魔道書があるかもしれないな!」

そう、この声の主のせいで確認に行けない、恐らくは美鈴とジュンを倒した侵入者
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