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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
外伝〜道化師の最後〜
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わらず剣士であるお前がそのような物を使う隙があるとはとても思えんな。」

ルファディエルは微笑んだ後目を細めてアリオスを睨み、ツァイトは重々しい様子を纏って頷いた後厳しい表情でアリオスを睨んだ。

「……………………………」

一方アリオスは黙して何も語らなかった。するとその時”僧院”からすざましい轟音が聞こえた後、”大鐘”があった場所は消えていた!

「ふえええええええ〜!?一体何があったんですか〜!?」

「”大鐘”があった場所がなくなっています……!」

轟音を聞いて振り向いたサリアとシュリは驚き

「……大方ハイシェラ様が魔術で破壊されたのでしょうね。」

「十中八九そうでしょうね………」

「全く……ちと暴れすぎではないか?わらわでも手加減してやっているというのに。」

「……………?鐘……こわすの……目的……なのに………なん……で………??」

エクリアとマリーニャ、レシェンテは呆れた表情で溜息を吐き、3人の言葉を聞いたナベリウスは首を傾げた。

「………”大鐘”が破壊された以上、今回は俺達の負けだ。――――だが、次は決して負けん。」

その時アリオスは重々しい様子を纏って答えた後セリカ達に背を向けて走り出し

「アリオスさん!」

セシルは声を上げたが、アリオスは立ち止まらず走り去って行った。

「………よかったのか?アリオスを逃がしてしまって。」

アリオスが撤退するとセリカはルファディエルに尋ね

「………ええ。正直な所今の私達にとってアリオス自身は大した障害ではないし、いつでも仕留められるわ。それに………アリオスの口を割らせるとしたらロイドくらいしかできないと思うし。」

尋ねられたルファディエルは頷いた後微笑み

「……………そうね。」

ルファディエルの言葉にセシルは微笑みながら頷いた。その後ハイシェラ達と合流したセリカ達はアッバスに連絡して”メルカバ”に戻った。



こうして月の僧院の”大鐘”は破壊され………さらに謎に満ちた執行者No.0―――”道化師”カンパネルラはあっけない最後を遂げた……………!
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