外伝〜道化師の最後〜
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は…………!?俺の剣では一太刀すら浴びせる事もできないのか……!?」
セリカとの戦いにより、全身のあちこちの斬り傷から血を流して、疲労によって息を切らせているアリオスは悔しそうな表情でセリカとの戦いによって真っ二つに割れ、刃が半分になっている利剣『隼風』を構えてセリカを睨み
「――――貴様如きの剣では俺には決して届かん。」
アリオスの攻撃を全て回避して一太刀も浴びず、無傷のセリカは静かな口調で呟いた。
「か、”風の剣聖”が一方的に負けるなんて……!」
「も、もう無理だ……!こんな化物たちに敵うはずがない……!」
「逃げろ―――――――――ッ!!」
「女神さまああああっ!!」
そして兵士達は絶望の表情をした後その場から逃亡を始め
「………!クッ………!」
その様子を見たアリオスは唇を噛みしめ
「くかかかかかっ!相変わらず逃げっぷりだけは見事だな!」
「……まあ、支えにしていた将が敗北したのだから、瓦解するのも目に見えていたわ。」
「フン、軟弱者達が………」
ギレゼルは陽気に笑い、ルファディエルは静かな口調で呟き、メヒーシャは蔑みの表情で逃げ去って行く兵士達を睨んでいた。
「アリオスさん………どうしてディーターさん達に力を貸しているのですか……?そして……ガイさんを殺害したのは本当に貴方なのですか………?」
その時セシルは決意の表情でアリオスを見つめて尋ね
「―――語る事はない。……が、ガイの婚約者であったお前にはガイ殺害については知る権利があるだろう。………俺がガイを殺害したのは俺の目的の障害となったから、俺が殺害した。それだけの話だ。目的を果たし終えたその時、お前の手によって裁かれる覚悟もある。だからその時まで待て。」
尋ねられたアリオスは静かな口調で答えたが
「――――嘘ですね。」
「何………?」
目を伏せて言ったセシルの言葉を聞いたアリオスは眉を顰め
「―――ガイさんの死因は銃撃によるものです。剣士であるアリオスさんが銃を使うとはとても想像できませんし………例え使ったとしてもガイさんを相手に使う暇はなかったと思います。」
「!!」
悲しそうな表情で答えた後真剣な表情になったセシルの言葉を聞いて目を見開き
「フフ、看護師を勤めているだけあって、中々鋭いわね?―――セシルの言う通り、貴方がロイド達に自分がガイ殺害の犯人であると答えたその時真っ先に疑問に思ったわ。―――大方ガイとの戦いの間に第三者―――ディーター達……もしくは貴方やディーター達の”協力者”がガイを撃ったのでしょう?」
「ガイとやらがどれほどの腕前だったかは知らぬが………今までの話を聞く限りお前とほぼ同等の戦闘能力だと聞く。にも関
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