外伝〜月の僧院潜入作戦〜
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜月の僧院〜
「―――それでは手筈通り、俺達が暴れはじめてある程度してから”僧院”への侵入をしてくれ。」
「うむ!」
「「はい!!」」
物陰に隠れて国防軍の様子を窺った後に言ったセリカの指示にハイシェラ達は頷き
「さーて、いっちょ暴れますか♪」
マリーニャは口元に笑みを浮かべて両手に短剣を構え
「―――セシル。貴女は私達の後方で援護しているだけで十分よ。いくらアリオスがいるとはいえ、決して前に出ないでよ。」
ルファディエルはセシルに指示をし
「ええ、わかったわ。ツァイト君、よろしくね。」
「うむ、任せておけ。」
指示に頷いたセシルはツァイトに微笑み、微笑まれたツァイトは頷き
「くかかかかっ!それじゃあ始めようぜぇ!!」
ギレゼルは陽気に笑いながら言った。
「お、おい………たったこれだけの戦力で本当にここを守り切れるのか?」
セリカ達が攻撃を仕掛ける少し前兵士は不安そうな表情をし
「いくら”風の剣聖”がいるとはいえ、相手はミシュラムにいた”赤い星座”の猟兵達を皆殺しにした連中だぞ?そんな連中に勝てるとはとても思えないが………」
話しかけられた兵士も表情を青褪めさせてアリオスに視線を向け
「……どのような敵が来ようと私が全て斬り伏せる。警戒を怠るな。」
さまざまな兵士達に見つめられたアリオスは静かに呟いたが
「………………………」
兵士達は不安そうな表情をしたまま返事をしなかった。
「…………………(やはり俺ではカシウスさんのようにはできないのか………!)」
その様子を見たアリオスは無念そうな表情で両手の拳を握った。するとその時!
「二つ回廊の轟雷!!」
「ぎゃあああああああああああっ!?」
すざましい雷が兵士達を襲い、それを喰らった兵士達は悲鳴を上げて地面に倒れて気絶した!
「!!」
それを見たアリオスが目を見開いたその時、セリカが単身、アリオス達の目の前に現れた!
「ヒッ……!あ、”嵐の剣神”………!」
「よ、よりにもよって……!」
セリカを見た兵士達は悲鳴を上げ
「狼狽えるな!敵は一人だ!連携して制圧するぞ!――――裏疾風!!」
アリオスは兵士達を鼓舞した後、クラフトでセリカに強襲したが
「―――無駄だ。」
「クッ………!」
セリカは正面でアリオスの剣を受け止め、剣を受け止められたアリオスは唇を噛みしめ
「何をしている!今の内に囲んで一斉攻撃だ!」
そして兵士達に指示をした!
「イ、イエス・サー!!」
指示を聞いた兵士達が行動を開始したその時!
「遅いっての!まずは一人目!!」
「え―――――
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ