第128話
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
〜メルカバ玖号機・ブリッジ〜
「―――”結界”の解除方法がわかった!?」
ある人物の話を聞いたロイドは驚きの表情で声を上げた。
「うむ、それとあの残りの2体の”神機”の力を抑える方法をな。ずばり鍵は”大鐘”にある。」
ある人物―――画面端末に映るヨルグは頷いて答えた。
「”大鐘”………塔や僧院にあったものですか。」
「”僧院”の件を考えると何か秘密があると思っていましたが………」
話を聞いたティオとリタはそれぞれ真剣な表情になり
「それが結界や人形たちを強化しているってことかい?」
ワジは真剣な表情で尋ねた。
「いや、強化しているのはあくまで”至宝”の力のはずだ。だが恐らく、現時点では”至宝”は完全ではないのだろう。その常識外れの”奇蹟”を広範囲に渡って顕現させるためには特異な”場”に頼る必要があるらしい。」
「あの大鐘にはそんな働きが………」
「リースと一緒に行った時、壊してしまえばよかったな。」
ヨルグの説明を聞いたリーシャは考え込み、レシェンテは不愉快そうな表情で言った。
「そ、それでは鐘の共鳴を止めてしまえば……!?」
一方エリィは血相を変えて尋ね
「うむ、あの巨大な結界を解除できるかもしれぬし………ガレリア要塞を消滅させた残りの白い”神機”の力などもある程度は抑えられるだろう。まあ、断言までは出来ぬがな。」
尋ねられたヨルグは頷いて答えた。
「いや、試してみる価値はあるんじゃねえか……!?」
「うむ……あの結界と白い人形は最大の障害だった。白い人形はメンフィルが破壊できるとしても、結界がある限り、クロスベル市を解放する事は永遠に不可能だったからな。」
そしてランディの言葉にアッバスは頷き
「となると……”塔”と”僧院”ですか。」
ノエルは真剣な表情で言った。
「ああ、古戦場に運ばれた大鐘は市内の中央広場に戻されたようだ。それには手が出せないけど”塔”と”僧院”の鐘なら共鳴を止めることはできる………!」
「まあ、どちらも”結社”が守っている場所だが。」
「そういえば……」
「………確かにそうでしたね。」
ヨルグの情報を聞いたロイドは厳しい表情をし、ティオは疲れた表情で溜息を吐いた。
「どうやら”月の僧院”はカンパネルラがいるらしい。そして”星見の塔”には………アリアンロードがいるようだ。」
「………!」
「あの常識外れの女騎士か………」
ヨルグの話を聞いたリーシャとランディは真剣な表情になり
「……………そうなると。今こそこっちの”切り札”をぶつけるべきじゃない?」
ワジは考え込んだ後口元に笑みを浮かべてセリカ達
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ