暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
外伝〜白隼(リベール)の決断〜
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「”SS級”………!?」

「………………………!」

「遊撃士協会がエステルさんの事をそこまで高く評価しているなんて………」

さらにレーヴェの話を聞いたカシウス准将は声を上げて驚き、ユリア准佐は驚きの表情で叫び、クローディア姫は目を見開いて絶句し、アリシア女王は信じられない表情で呟き

「……まあ、彼女の今までの功績やメンフィル(われわれ)から爵位を貰っている事やメンフィル皇家(われわれ)やリベール王家(あなたたち)からも絶大な信頼を寄せられている事も考えれば納得できる結果だと思うが?爵位を授けた側としても誇らしい話だ。―――それでは我々はこれで失礼する。」

シルヴァン皇帝は口元に笑みを浮かべて言った後、外套を翻してファーミシルス大将軍やルイーネ達と共にその場を去った。

「お祖母様っ!どうして先程の話を受けられたのですか!?あんな話を受けてしまえば、エレボニアとカルバードは………!」

シルヴァン皇帝達が去るとクローディア姫は声を上げた後悲痛そうな表情をし

「………クローディア。私達はリベールの民達が平和な暮らしを続けさせる事が義務。……”ハーメル”の件が明るみになれば、王国内でもようやく収まった混乱が再び起こる事はわかるでしょう?」

尋ねられたアリシア女王は重々しい様子を纏って尋ね

「………下手をすれば国民達のエレボニアへの復讐心がわきあがって、開戦を迫るかもしれませんしね………しかも今のリベールはあの頃と状況が違い、あのメンフィルと同盟を結んでいる形となっていますし………実際”異変”や”異変”後の復興の際も力を貸してくれましたから、万が一リベールの方から戦争を仕掛けた際、メンフィルも共に戦うと思っているでしょうし………」

「さらに国境に他国の軍隊を通すだけで領地が増える上、長期間メンフィル帝国から毎月途方もない金額が支払われ、国家予算に組み込める事………王国内の政府関係者や軍の上層部が知ったらほぼ全員、賛成するでしょうしな……」

アリシア女王に続くようにユリア准佐は複雑そうな表情で、カシウス准将は重々しい様子を纏ってそれぞれの推測を口にし

「あ……………」

アリシア女王達の話を聞いたクローディア姫は不安そうな表情で呟いた。

「……七耀教会の威光が役に立たず……遊撃士協会も動かないとなると………”百日戦役”の時のようにもはや戦争を止める事はできなくなってしまった………恐らく下手をすれば二大国が滅ぼされる可能性が出てきましたな…………」

「「……………………」」

重々しい様子を纏って呟いたカシウス准将の言葉を聞いたクローディア姫とユリア准佐はそれぞれ辛そう表情で黙り込み

「……結局、”百日戦役”のように、また話し合いでは解決できませんでしたか…………
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