外伝〜白隼(リベール)の決断〜
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い
「!!」
「そ、そんな!?」
「既に遊撃士協会にまで手を回されていたのか………!」
「一体何故遊撃士協会がそのような事を承知されたのでしょうか………?」
シルヴァン皇帝の説明を聞いたアリシア女王は目を見開き、クローディア姫は信じられない表情で声を上げ、カシウス准将は厳しい表情で呟き、ユリア准佐は考え込んだ。
「――――”結社”によるエレボニアの帝都ヘイムダルを中心とした遊撃士協会支部襲撃事件。あの事件に関わった貴方なら、その後エレボニア帝国内の一部の地域を除いた各遊撃士協会支部はどうなったかご存知かと思われますが?”剣聖”カシウス・ブライト。」
「!!まさか………制圧したエレボニアの地域内に情報局の手によって次々と撤退させられた遊撃士協会の支部の復活の許可を引き換えにしたのか……!?」
不敵な笑みを浮かべたレーヴェに尋ねられたカシウス准将は目を見開いた後、厳しい表情で声を上げ
「フフ、さすがは”本物”の”剣聖”ね。クロスベルにいる”偽物”の”剣聖”とは大違いだわ。」
「ちなみにアリオス・マクレインがクロイス家に手を貸し、さらにかなり以前から遊撃士協会の目を誤魔化して影で動いていた事実に遊撃士協会は大層お冠のようでして………フフ、アリオス・マクレインのA級正遊撃士資格剥奪を依頼しましたところ、既に資格の剥奪は完了していると報告を受けましたわ。」
ファーミシルス大将軍は不敵な笑みを浮かべて感心し、ルイーネは微笑み
(……アリオス………あの馬鹿弟弟子が………………お前がいれば遊撃士協会は大丈夫と安心していたというのに……………まさかリシャールの二の舞になるとは……………)
カシウス准将は複雑そうな表情で黙り込んだ後両手の拳を強く握って怒りの表情で身体を震わせ
「それとカシウス・ブライト。貴方にとっては朗報よ。――――アリオス・マクレインのA級正遊撃士資格の剥奪に伴い、”ファラ・サウリン”卿―――いえ、エステル・ファラ・サウリン・ブライトがS級正遊撃士の最有力候補に、ミント・ルーハンス・ブライトがエステルに次ぐS級正遊撃士候補として挙がったみたいよ?―――さすがは”英雄”の家系と言った所かしらね?」
「エ、エステルさんとミントちゃんが!?」
「ふ、二人ともまだ成人もしていないというのに………!」
「………………………」
ファーミシルス大将軍の話を聞いたクローディア姫は声を上げて驚き、ユリア准佐は信じられない表情をし、カシウス准将は重々しい様子を纏って黙り込み
「……それどころか、エステル・ファラ・サウリン・ブライトについては将来的にはS級よりも上のランクに値する歴代初のランク――――”SS級”への昇格も考えているそうだ。」
「なっ!?」
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