暁 〜小説投稿サイト〜
英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
外伝〜白隼(リベール)の決断〜
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て頂く事や第二、第三の”ハーメル”を創らないという想いを込めて話させて頂きました。――――リウイ陛下やシルヴァン陛下を含め、”王族”には特に知っていて欲しかったので。」

「「……………」」

見つめられたレオン少佐―――レーヴェは目を細めて答え、アリシア女王達の背後に控えているユリア准佐とアリシア女王は複雑そうな表情で黙り込んでいた。

「――”ハーメル”の件が公にされれば、リベールもせっかく収まっていた混乱が再び起きると予想される。なので、条件を呑まれた方が賢明かと思われるが。第一リベール(貴女方)に負担してもらうような事は一切ないから、そんなに悩む事でもないと思うが。」

その時シルヴァン皇帝は静かな口調で言い

「っ!!シルヴァン陛下!メンフィルとヴァイスさん―――いえ、クロスベルがエレボニアとカルバードとの戦争を開戦すれば、西ゼムリア大陸が大混乱に陥る事は承知されているのですか!?」

シルヴァン皇帝の言葉を聞いたクローディア姫は息を呑んだ後、怒りの表情で怒鳴ったが

「その事についてだが……実質あまり混乱しないと思われるが。既に”我が国”の傘下となった自治州や自由都市も西ゼムリア大陸内でもそれなりに存在する。」

「そして今もクロスベルを支配している暗君ディーターの策略によってクロスベルの傘下となる自由都市や自治州も存在していますので、それらも合わせれば西ゼムリア大陸は”一部”を除いて秩序を保てると思われます。」

「!!」

(ディーター大統領や今のクロスベルの状況をも利用するとは………なんという謀略家……!下手をすればあの”天使”と同じくらいなのではないか………?)

シルヴァン皇帝とルイーネの説明を聞いて目を見開いて息を呑み、ユリア准佐は厳しい表情でルイーネを見つめていた。



「………アルテリア法国の承認も取れていないのに”帝国”を名乗る”自治州”と同盟を結ぶのもどうかと思われますが。……そもそもメンフィル帝国(あなたがた)の領となった各自治州および自由都市、”クロスベル独立国”の呼びかけに応えた地域に関してはアルテリア法国もまだ承認していなかったはずですよ。」

その時アリシア女王は真剣な表情で尋ね

「フフ………――――逆にお尋ねしますが何故”たかが宗教団体”が統治する”他国”に”国”を名乗る許可が必要なのですか?」

「同じく何故”宗教団体如き”に他国が我が国の傘下となる事に許可を貰う必要がある?」

ルイーネは微笑みながら尋ね、シルヴァン皇帝は”覇気”を纏って尋ねた。

「なっ!?」

「ア、アルテリア法国……いや、”七耀教会”の意見を無視するおつもりか!?」

「…………………貴方方もゼムリア大陸と七耀教会の関係は重々承知していると思われるのですが
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