外伝〜偽りの楽土の崩壊〜後篇
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何とか立て直してみましょう。」
「ああ、よろしく頼む。」
そしてアリオスは部屋を出て行った。
「―――では、我々の方も本腰を入れさせてもらいましょう。”ラギール商会”に”六銃士”や奴等に従う”六銃士派”ども………そしてメンフィル帝国軍………”本気”で狩らせてもらいますよ?」
「わたくしは”結社”の方々と連絡を取っておきますわ。教会の船と支援課たちに加えて”英雄王”達………何とかする必要がありますから。」
「ああ、行きたまえ。」
アリオスに続くようにシグムントとマリアベルも部屋を出て行った。
「フフ、やれやれ。お父上はどうも思い切りが足らぬようだな。」
部屋を出るとシグムントは苦笑しながらマリアベルに言い
「まあ、深謀遠慮とでも思っていただきたいですわ。大陸全土の秩序を組み替える壮大な計画………お父様一人ではどうしても限界がありますもの。」
マリアベルは溜息を吐いた後口元に笑みを浮かべて言った。
「だから優秀なスタッフが色々と力を貸しているわけだ。剣聖や、”あの御仁”のような。」
「フフ、そういう事ですわ。」
シグムントの言葉にマリアベルが頷いたその時
「パパ、話は終わったのー?」
シャーリィとヴァルドが二人に近づいてきた。
「あ、ベルお嬢さんだ!やっほー!」
「………………………」
「ふふ、シャーリィさんはいつも元気ですわね。例の話についても考えてくださったかしら?」
「ああ、お嬢さんの私設部隊のトップだったっけ?んー、面白そうだけど今の環境も気に入ってるしなぁ。」
マリアベルの言葉を聞いたシャーリィは考え込み
「やれやれ、俺の目の前で堂々と引き抜きをしないでもらいたいもんですな。ただでさえウチは”六銃士”どものせいで、人材不足に陥っているのですから。」
シグムントは厳しい表情でマリアベルを睨んだ。
「あら、これは失礼。それではシグムントさん、今後の段取りについては以前お話した通りに。」
「ああ、承知した。―――小僧。お前の方はどうする?」
マリアベルの指示に頷いたシグムントはヴァルドに視線を向け
「……俺はアンタらの仲間になった覚えはねぇ。勝手にやらせてもらうぜ。」
ヴァルドは静かな表情で答えた。
「フ……まあいいだろう。」
「ヴァルド、その気があればとことん鍛えてあげるからいつでも来なよね〜!」
「ケッ………」
そしてシグムントとシャーリィは去り
「フフ……頼もしい方々ですわね。」
二人が去るとマリアベルは静かな笑みを浮かべ
「……化物父娘の間違いだろ。対等に渡り合ってるアンタも相当なタマだと思うがな。」
ヴァルドは呆れた後不敵な
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