6章〜反撃の狼煙〜 外伝〜偽りの楽土の崩壊〜前篇
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れば俺達がディーターの魔の手からお前達を解放する!その時が来るまで今は耐えろっ!」
「おおっ!!」
そしてヴァイスとギュランドロスの言葉に市民達はそれぞれ力強く答えた。
〜ジオフロント〜
「………………………」
一方ヴァイスとギュランドロス、リウイの宣言等を全て端末越しで見ていたダドリーは目を見開いて絶句し
「……どうやら局長達は俺達の予想以上のとんでもない野望を考えていたようだな………」
「一部の警備隊や警官達を慕わせ、市民達にも慕われるように動いていたのも………そして”通商会議”の件もメンフィルと協力して二大国の思惑を破ると共に”鉄血宰相”達を嵌めたのも全てこの為の布石だったのですね………!」
セルゲイは目を細めて呟き、エマは厳しい表情で呟き
「いやー、野心がある人達だとは思っていたけどまさかこんな大それたことを考える人達だとはね〜。」
「か、課長!?呑気に言っている場合じゃないですよ!?」
広報課の課長は表情を引き攣らせて呟き、傍にいた女性警官は慌て
「クロスベルは一体どうなってしまうんだ〜!?」
レイモンドは混乱していた。
「し、しかし………こうなると予想して動いていたという事は局長達やメンフィルはかなり前からクロイス家の野望に気付いていたとしか考えられないのですが………」
その時ダドリーは信じられない表情で呟き
「………恐らくそうだろうな………下手をすればディーター大統領達すら局長達の掌の上で踊っているのかもしれんな………」
セルゲイは重々しい様子を纏って呟いた。
〜オルキスタワー〜
「そ、そんな………お父さんが……………処刑………殺されるなんて……………」
一方ある部屋にある画面端末でヴァイス達の宣言を見ていたシズクは表情を青褪めさせると共に身体を震わせ
「なんとか………なんとかお父さんをヴァイスハイトさん達に許してもらう”方法”をわたしが考えないと………!」
そして決意の表情になって恐怖による身体の震えを必死に抑え込みながら考え込んだ。
後にこの決意がシズクがアリオスと親子の縁を切るきっかけになり、血の繋がった父との縁を切る代わりに父よりも遥かに力も権力もある見知らぬ男性が”父”に、いつも自分を世話をしてくれていた姉のような存在であると共に母のような存在に思っていた女性が本当の”母”になり、それと同時に心から尊敬していたある女性が”姉”になるとは想像できなかった……………
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