6章〜反撃の狼煙〜 外伝〜偽りの楽土の崩壊〜前篇
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「そして君主はディーター・クロイス大統領だぞ!?」
「解散しろ、解散!!」
その様子を見ていた国防軍の兵士達は慌てた様子で命令したが
「うるさい!暗君ディーターの手先が!」
「クロスベルから出て行け――――ッ!!」
「う、うわああああああああっ!?」
「お、応援を……早く応援……ぎゃあああああああああああっ!?」
暴徒となった市民達が束になって次々と兵士達を襲い、圧倒的な数の差によって兵士達は市民達によって一方的に攻撃され続けていた!
「マズイわ……!」
「市民達が暴徒と化しているぞ……!」
「すぐに止めるぞっ!!」
市民達が兵士達に暴行をして少しの時間が経つとギルドの扉が開き、そこから姿を現したミシェルは唇を噛みしめ、ヴェンツェルは厳しい表情で言い、スコットは暴徒と化している市民達の所に向かおうとした。するとその時
「「静まれっ!!」」
ヴァイスとギュランドロスの同時の叫びを聞いた市民達はそれぞれ攻撃の手を止めた。
「先程の話を聞いて気持ちが流行り、国防軍の兵士達に今までの怒りをぶつけたい者もいるだろう。」
「だがそれをやってしまえば、お前達もディーターやディーターに従う屑共と同じになるどころか”暴徒”とされ、お前達がディーター達の手によって傷つけられるぞ!俺達がお前達に代わってディーターを含めた屑共にお前達の分も含めて怒りをぶつけてやるっ!だからその時まで待てっ!!」
「確かにそれもそうね……」
「ああ………」
「私達のことまでちゃんと考えているなんて、さすがよね!」
「ああ!ディーターとは大違いだ!」
「フン!命拾いしたな!」
そしてヴァイスとギュランドロスの話を聞いた市民達はそれぞれ顔を見合わせた後、一方的に大勢の市民達によって攻撃され、顔や身体中を青痣だらけにし、軍服のところどころが破れて無惨な姿となって気絶している兵士達から離れて行った。
「フウ………しかしそれにしてもこんな状況になる事まで読んだ上一瞬で暴動を止めるなんて、本当にとんでもないわね……」
その様子を見たミシェルは安堵の溜息を吐いた後疲れた表情で呟き
「………市民達が”六銃士”に浸透している証だな……まさかここまで”六銃士”達を慕っていたとは………」
「しかしそれにしても……『クロスベル帝国』……そしてメンフィル帝国と同盟を組んだ上にメンフィルと共に二大国に同時侵攻か………一体ゼムリア大陸はどうなってしまうんだ………?」
ヴェンツェルは重々しい様子を纏って呟き、スコットは厳しい表情で考え込んだ。
「クロスベルの民達よ!今は機を窺う時!現在はクロスベル市を封じる結界の破壊を模索している所だ!」
「結界が破壊され
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