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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
6章〜反撃の狼煙〜 外伝〜偽りの楽土の崩壊〜前篇
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は”決意表明”を行うかどうかを問うものでしかなかった筈です。



国防軍やクロスベル独立国………まして大統領制などの正当性に結び付くものでは決してありません!



そして、そうした手続きの正当性よりも何よりも………私が皆さんに問いたいのは他でもありません。果たしてこの状況は、今の体制は、私達の在り方は”正しい”のか?ただ―――それだけあります。



それを皆さんに共に考えて頂くきっかけとするためにも………――――自治州代表の一人として私はここ『クロスベル独立国』が無効である事を宣言いたします!」



「おお、言っちゃったよ!?」

画面端末に映るマクダエル議長の宣言を聞いたレイモンドは驚き

「で、でもこれで少しは動きやすくなります……!」

エマは明るい表情をし

「ああ………―――セルゲイさん、連中(あいつら)の協力でしょうか?」

ダドリーは静かな笑みを浮かべて頷いた後セルゲイに視線を向け

「クク………それ以外にはあり得ねぇだろ。さぁて――――忙しくなりそうだな。」

視線を向けられたセルゲイは口元に笑みを浮かべて頷いた。



「そしてそれと同時に………私は今回の件を自治州政府代表の一人として止められなかった責任を取る為に議長の座を降りると共に………クロスベルを真に栄えさせようと考えている方達に後を託す事にしました。―――ご紹介しましょう………皆様ご存知の”六銃士”にして通商会議にて二大国の思惑を見事打ち破ったヴァイスハイト局長とギュランドロス司令です!」

さらに画面端末に映るマクダエル議長が消えるとヴァイスとギュランドロスの顔が端末に映った。

「―――ご紹介に預かったヴァイスハイト・ツェリンダーだ。今はわけあってクロスベル市外に同志達と共に潜伏している。―――だが、隠れるのはもう終わりだ!」

「その証拠に俺達が率いる警備隊がベルガード門を制圧した!クロスベルの民達よ!もうすぐ暗君ディーターの支配から解放してやる!」

「暗君ディーターと魔女マリアベルッ!!”D∴G教団”を影から支援し、クロスベルを……いや、ゼムリア大陸を混乱させた貴様らの罪は重い!」

「俺達がクロスベル市を制圧したその時、テメェら2人とも纏めて処刑だ!せいぜい首を洗って待っていなっ!勿論、愚かなクロイス家に力を貸している屑共も纏めて処刑だっ!!例えば”風の剣聖”……いや、テメェなんぞに”剣聖”を名乗る資格はない!民達を苦しめる暗君を手助けするテメェは”剣魔”がお似合いだ!”剣魔”アリオスと”赤の戦鬼(オーガロッソ)”シグムント、そして”血染め(ブラッディ)のシャーリィ”!テメェらも当然処刑決定だ!」

「そしてクロスベルの民達よ!俺とギュランドロスがクロスベルの”王”となっ
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