第一部
第三章
第二十話『魔法少女のお茶会』
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するとそれにつられるように詠も変身を解いた。翠もそれに倣って変身を解くとその途端、激しい腹痛に襲われかなりヤバ気な便意を模様した。慌てて翠が変身し直すと、それを見てすぐに他の二人も同様に急いで変身した。
詠 「何!?翠…」
詠と幸恵は武器を構え翠に背中を預けるように近寄って来た。緊張した面持ちの二人に最初翠は何があったのか把握しかねていたが、やがて自分がやや前屈みに険しい顔で慌てて変身した為に、他の二人は何か警戒すべき緊急事態が起こったと判断して変身をした事に気が付いた。翠は本当の事を言おうか迷ったが、あまりに格好悪い理由だったので誤魔化す事にした。
翠 「うんうん、何でもない。気のせいだったみたい…」
詠 「そう、ならいいのだけれど…」
翠 「よっ、夜も遅いし変身したままで帰りましょ。あっ、でも幸恵が疲れているのなら私が送るけど、どうする?」
幸恵は今住んでいるぼろアパートの事を知られる事が恥ずかしかった。
幸恵 「いっ、いいよ別に。それぐらいできるよ。」
翠 「じゃ、じゃあこれで解散ね。またね。」
詠 「ええ、また。」
そして三人はその場から散って行った。
魔法少女達が立ち去った後、暗闇の中から響亮がその場に歩み出て呟いた。
亮 「ふ〜ん、完璧に気配を消したつもりだったんだけどな…やはりあの翠って子は一味違うようだね…」
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