第一部
第二章
第十七話『あれは君の所為なんかじゃない』
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は一人だろうし…」
唯 「その一人の時を魔獣に襲われたばかりなんだぜ。」
翠 「そうだけど…」
ほむら「ちょっといいかしら?」
ほむらは待ち切れないとばかりに発言した。
ほむら「キュゥべえ、まどかのソウルジェムの輝きが半分になったわ。約束通りもうまどかを戦わせないでもいいでしょ、確かめて。」
ほむらはまどかに目配せをしてソウルジェムを見せるように促した。まどかもそれに従ってジェムを出そうとするが、キュゥべえはそれを見ようともせずに答えた。
キュゥべえ「ああ、僕はいいよ。」
あまりにあっさりと了承した事に、却って心配になったほむらはキュゥべえに確かめた。
ほむら「契約ではまどかの通学についての許可というか支援というか、そういったものはそのまま受けられるって聞いていたけど…」
キュゥべえ「勿論さ。彼女が望む限りに通学するといい。その為の手続き等の支援は契約通りずっとし続けるよ。」
ほむらは念の為に、他の魔法少女にも確かめた。
ほむら「みんなもいいかしら?誰かまどかの離脱に異議があるなら、今の内に言って。」
翠と詠は当然のように無かった。問題は唯だが、ほむらは唯の方を見た。
唯 「俺は構わないぜ。」
ほむらはホッとした。しかしすぐ、もう一人確かめておくべき人間がいる事に気付いた。
ほむら「まどかもいいわね。」
まどか「うん、分かってるよほむらちゃん。」
ほむらが自分の用は済んだとばかりに口を閉じると、今度は自分の番だとばかりに唯が口を開いた。
唯 「提案なんだけどー、やっぱ魔獣狩りをすべきなんじゃないかなあ。同時多発的に魔獣が現れるのに個別対応して行くのは、やっぱり効率が悪いと思うんだよねぇ。」
唯はみんなの反応を確かめるように見回した。あまり反応は良くない感じだったが、唯は続けた。
唯 「対処療法的個別対応ではどうしても取りこぼしが出ちまうよな。だから集雷針宜しく我々魔法戦士が魔獣達を引き付ける意味からも、狩りをした方が良いと思うんだよね。何たって我等の使命は魔獣達から人々を守る事なんだからさ。」
キュゥべえが小声で呟く。
キュゥべえ「本当は違うんだけどね。」
魔法戦士って…≠ニ、他の魔法少女達は思った。
その時、幸恵がパチパチと手を叩きながら唯を称賛した。
幸恵 「さすが唯さん、それは素晴らしい考えだと思います。」
唯はありがとう≠ニばかりに幸恵に向かって軽く手を挙げて応えた。ほむらはまどかの件で気を好くしていた。
ほむら「私は構わないけど。」
唯は促すように詠に視線を送った。
詠 「私も構わないけど、翠はどう思うの?」
唯 「ああ、そうだ。リーダーの翠が決めてくれよ。」
翠がリーダーと聞いて、幸恵は驚いた顔で翠を見た。
翠 「私はみんなが狩りをし
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