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SECOND
第一部
第二章
第十七話『あれは君の所為なんかじゃない』
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…」
幸恵 「でも私を助けてくれた人って、カッコいい少年みたいだったよ。」
翠  「それって…ひょっとして学ランみたいな服装で、日本刀みたいな武器を持ってた?」
幸恵 「そう!それ!」
翠  「ああ…きっと唯さんの事ね。」
幸恵 「知ってるの!?」
翠  「ええ、静沼中の二年の人で、私達の仲間よ。」
幸恵 「ねぇ翠、お願い!その人に会わせて、ねえねえ!」
翠  「いい…けど…」
 翠は急に自分が余計な事をしたような気がして、少し後悔した。

  ?

 翠が夜の公園に招集を掛けると、他の魔法少女から異論は出なかった。翠は幸恵と共に真っ先に公園に行ってみんなを待った。
 最初にやって来たのはほむらとまどかだった。ほむらは幸恵を見て言った。
ほむら「翠、その子はどうしたの?」
 翠が答える前に、突如出現したキュゥべえが割って入るように答えた。
キュゥべえ「彼女は有資格者だよ。」
 キュゥべえの出現に一瞬で幸恵への興味を失ったほむらは、さっそくまどかの事を尋ねる事にした。
ほむら「丁度よかったわキュゥべえ。あなたに話があるのだけれど。」
キュゥべえ「うん、分かっているよほむら。でもその話は、みんなが揃ってから言った方が、手間が省けていいだろう。」
 ほむらを見て幸恵は、はしゃぐように翠に聞いた。
幸恵 「ねえ翠、巴先輩だけじゃなく暁美先輩も魔法少女って事は、やっぱり鼎麻衣も魔法少女だったりするの?」
翠  「えっと…それ誰?」
幸恵 「何言ってんのよ、私達一年生の学年トップの子じゃない。」
翠  「へぇー。でも私の知ってる魔法少女の中にそんな子はいないよ。」
幸恵 「そう…なんだ…」
 幸恵は少しがっかりした。そこへ唯と詠がやって来た。
唯  「おっと、今日は僕らが最後になったか…」
 唯は何気にほむらの方を見て言った。その唯を見て幸恵が前に出る。
幸恵 「あの…唯さんで宜しいんですか?私です、昨日助けて頂いた。鳴子幸恵って言います。」
唯  「ああ、君か。」
幸恵 「私、忘れずに覚えていましたよ。」
唯  「フッ。だから言ったろ、もし覚えていたらまた会う事になるって。」
幸恵 「そうですね…ええそうです、またお会いできました。」
 幸恵はうっとりするように唯を見詰めた。
翠  「さあ、幸恵。唯さんにも会えたんだからもういいでしょ、今日はもう帰った方がいいんじゃない。あなた遅くなったら不味いんでしょ。」
 幸恵は現実に引き戻されて、残念そうな顔をした。
幸恵 「うん、そうだね…。翠、今日はありがとうね…」
唯  「おいおい翠、それはちょっと酷いんじゃないのか?もうすっかり暗くなったってのに、普通の女の子に一人で帰れなんて少し無責任なんじゃないのかい。」
翠  「でも、いつも塾の帰り
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