第一部
第二章
第十七話『あれは君の所為なんかじゃない』
[5/7]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
…」
幸恵 「でも私を助けてくれた人って、カッコいい少年みたいだったよ。」
翠 「それって…ひょっとして学ランみたいな服装で、日本刀みたいな武器を持ってた?」
幸恵 「そう!それ!」
翠 「ああ…きっと唯さんの事ね。」
幸恵 「知ってるの!?」
翠 「ええ、静沼中の二年の人で、私達の仲間よ。」
幸恵 「ねぇ翠、お願い!その人に会わせて、ねえねえ!」
翠 「いい…けど…」
翠は急に自分が余計な事をしたような気がして、少し後悔した。
?
翠が夜の公園に招集を掛けると、他の魔法少女から異論は出なかった。翠は幸恵と共に真っ先に公園に行ってみんなを待った。
最初にやって来たのはほむらとまどかだった。ほむらは幸恵を見て言った。
ほむら「翠、その子はどうしたの?」
翠が答える前に、突如出現したキュゥべえが割って入るように答えた。
キュゥべえ「彼女は有資格者だよ。」
キュゥべえの出現に一瞬で幸恵への興味を失ったほむらは、さっそくまどかの事を尋ねる事にした。
ほむら「丁度よかったわキュゥべえ。あなたに話があるのだけれど。」
キュゥべえ「うん、分かっているよほむら。でもその話は、みんなが揃ってから言った方が、手間が省けていいだろう。」
ほむらを見て幸恵は、はしゃぐように翠に聞いた。
幸恵 「ねえ翠、巴先輩だけじゃなく暁美先輩も魔法少女って事は、やっぱり鼎麻衣も魔法少女だったりするの?」
翠 「えっと…それ誰?」
幸恵 「何言ってんのよ、私達一年生の学年トップの子じゃない。」
翠 「へぇー。でも私の知ってる魔法少女の中にそんな子はいないよ。」
幸恵 「そう…なんだ…」
幸恵は少しがっかりした。そこへ唯と詠がやって来た。
唯 「おっと、今日は僕らが最後になったか…」
唯は何気にほむらの方を見て言った。その唯を見て幸恵が前に出る。
幸恵 「あの…唯さんで宜しいんですか?私です、昨日助けて頂いた。鳴子幸恵って言います。」
唯 「ああ、君か。」
幸恵 「私、忘れずに覚えていましたよ。」
唯 「フッ。だから言ったろ、もし覚えていたらまた会う事になるって。」
幸恵 「そうですね…ええそうです、またお会いできました。」
幸恵はうっとりするように唯を見詰めた。
翠 「さあ、幸恵。唯さんにも会えたんだからもういいでしょ、今日はもう帰った方がいいんじゃない。あなた遅くなったら不味いんでしょ。」
幸恵は現実に引き戻されて、残念そうな顔をした。
幸恵 「うん、そうだね…。翠、今日はありがとうね…」
唯 「おいおい翠、それはちょっと酷いんじゃないのか?もうすっかり暗くなったってのに、普通の女の子に一人で帰れなんて少し無責任なんじゃないのかい。」
翠 「でも、いつも塾の帰り
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ