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SECOND
第一部
第二章
第十六話『どうか完璧な魔法少女になって』
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私もだよ。…ところで仁美さんってさあ、彼氏とかいるの?」
仁美 「ええー、いくらなんでもそのような事…」
女生徒「あら、仁美ったら。恭介君とはどうなってるのよ。」
仁美 「恭介君とはまだお友達ですのぉ。お付き合いしてるだなんて言えませんのよ〜。」
 ほむらをよそにガールズトークに花が咲いていた。
 お昼になった。
仁美 「まどかさん、御一緒に学食に行きませんこと?」
まどか「うん、ありがとう。でも私、今日お弁当を持って来てるから…」
仁美 「大丈夫ですわよ、うちの学食は持ち込みしても問題ありませんですから。」
女生徒「お茶とかも飲み放題だし、みんなで一つのテーブルで食べれるから行きましょうよ。」
まどか「うん…」
 まどかは自分のお弁当を取り出すと、ゆっくり立ち上がった。すると周りの子達に腕を組まれて引っ張られた。それでもまどかは気になって、ほむらの方に目を向けた。
仁美 「ああ、あの方。あの方は暁美さんと仰るのですけど、彼女騒がしいのお嫌いですから。」
女生徒「そうそう。それにあの子は学年成績トップで頭良いから、私達とは話が合わないのよ。」
 まどか達が去った後、独りほむらはまどかの作ってくれたお弁当を取り出すと、一度手を合わせてからそれを食べ始めた。しかしこれでは折角のまどかお手製のお弁当も、美味しさ半減だった。
 放課後、部活動などで人数は減ったものの、やはりまどかには人が付いた。ほむらは翠か、出来れば陽子に昨夜の事を聞きたかったが、もうそれどころではなくなってしまっていた。ほむらはまどかに一瞥をくれると先に帰って行った。それを見たまどかも帰宅を急いだ。
まどか「私、今日早く帰らなきゃ。」
仁美 「そう。それではみなさん、途中まで御一緒に帰りましょう。」
 帰宅路の途中、最後に残った仁美が提案して来た。
仁美 「ねえ、まどかさん。あそこのバーガーショップにでも行きませんこと。お代金は私がおもちしますわ。」
まどか「うん、ありがと。でもほんと今日は早く帰らなきゃいけないから。」
仁美 「そうですか、残念です。では、私はこちらの方ですので…」
まどか「うん、じゃあね。また明日。」
 まどかは仁美と別れると、急いでほむらの家へと走った。そこに到着すると、玄関の扉に寄り掛かってほむらが待ち構えていた。
ほむら「説明して貰えるのかしら?」
まどか「あはは、部屋の中でじゃ…ダメかな…」
 ほむらは扉を大きく開くと、先に中へ入った。ほむらは怒り狂いたい気持ちを抑え、居間の奥の席に鎮座すると、まどかの弁明を待った。まどかが遅れてやって来る。
まどか「ほむらちゃん、お茶入れようか?」
 まどかが取り繕うように言ったが、ほむらは何も応えなかった。
まどか「お弁当、どうだった?」
 まどかは笑顔で聞くも、ほむらは黙
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