第一部
第二章
第十六話『どうか完璧な魔法少女になって』
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かったのでこれは非常に都合が良かった。
ほむら「陽子さん、お早う。」
陽子はえっ?≠ニばかりに驚きながらも、挨拶を返した。
陽子 「お、お早う御座います、ほむらさん。お加減はもう宜しいのですか?」
そう言われて、今度はほむらの方がえっ?≠ニ驚く。しかし今のほむらには驚いている暇はなかった。
ほむら「ええ、まあ、何とか…ところで昨日の夜の事なんだけど…あなたはどうしていたのかしら?」
陽子は質問の意味が分かり兼ねると言わんばかりに、怪訝な顔をしながらも答えた。
陽子 「まどかさんから聞いていないのですか?」
ほむらはなぜ急にまどかの名が出て来たのか訳が分からなかった。まどかが連絡を受け、それを自分に伝え忘れていたのだろうか。それとも自分を気遣って勝手に病欠を宣言したのか。だからあの笑顔だったのだろうか。しかしそれなら自分に一言あってもいい筈だ。こうなったらそこはかとなく聞き出すなどと考えず、単刀直入に聞いた方が良い。そう思ったほむらが陽子に何か言おうとした時、突然幸恵と詩織がそこに現れた。
幸恵 「あら、陽子おはよう。そちらは確か暁美先輩ですよね、お早う御座います。」
ほむらは誰だ、こいつ≠フ思いで一杯だったが、とにかく今は早々に御退場願わなければならない。
ほむら「ええ、おはよう。でも申し訳ないんだけれど、私はあなたの事を知らないの。ごめんなさいね。」
ほむらは今は遠慮して#gを全開で発したが、幸恵には全く効かなかった。
幸恵 「あら、覚えていらっしゃいませんか?以前、私達が陽子に対して大変悪い事をしてしまっていた所を、ご注意して頂いた者なのですが。」
幸恵は自分とほむらの間には過去に接点がある事を主張して見せたが、ほむらは幸恵に全く興味が持てず、ただひたすらに早くどこかに行って欲しかった。しかし幸恵達は最後までいなくならず、結局陽子の教室に到着して時間切れとなった。
ほむらは自分の教室に項垂れて入って来ると、そのまま自分の席で突っ伏してしまった。そこへ、担任の早乙女先生が教室に入って来た。
早乙女「はい、皆さん。今日は転校生が来てます。早速だけど、それじゃあ自己紹介いってみよう!」
まどか「鹿目まどかです。宜しくお願いします。」
その声に弾かれるようにガバッと起き上がったほむらは、我が目を疑った。そこには笑顔のまどかが立っていた。呆然とするほむらをよそに、まどかは指定された席に着くと、ほむらの方を見てニコリと笑った。
ほむらはすぐにでも二人きりになって話がしたかったが、まどかの人気は高く休み時間ともなればその周りにはあっという間に人だかりが出来てしまう。
仁美 「こんな事を言ったらおかしいのですけど…私、まどかさんの事、不思議と初めてお会いした気がしませんですのよねぇ。」
まどか「うん、
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