第一部
第二章
第十四話『世界が変わっても、運命は変わらない』
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朝、翠と陽子はマミとほむらに送られて自分達の教室の前まで来ると、二人に挨拶をして別れた。その光景を幸恵がじっと見詰めていた。
お昼になって翠と陽子が学食で昼食を取っていると、幸恵が詩織を引き連れて近付いて来た。
幸恵 「ねえ、葉恒さん空納さん。同じ席に座っても宜しいかしら?」
以前の事もあり翠と陽子は警戒するも、言い方が丁寧だった事と、下手に断って却って嫌がらせを誘発するのも避けたかったので了承する事にした。
翠 「ええ、構いませんけど…」
幸恵 「そう、よかった。」
幸恵は詩織を促すと、二人の前に着席した。
幸恵 「空納さん、こないだはごめんなさいね。随分と酷い事をしてしまって、許して頂けるかしら?」
そう言われると、許さない訳にもいかない。
陽子 「う、うん…もういいよ。」
幸恵 「そっ、よかった。それじゃあ私達お友達になりましょうよ、どうかしら?」
そう言われると、断る訳にもいかない。
翠 「ええ、それはいいですね…」
幸恵 「でしょでしょ、是非そうしましょ。」
幸恵以外の三人はしらけ気味だったが、幸恵は気にもせず本題に入った。
幸恵 「ところでぇ…お二人は巴先輩と暁美先輩と仲がお宜しいようですけどぉ…」
翠 「ああ、それは…実は私達、今一人暮らしをしているんですけど、それでやはり一人暮らしをしていらっしゃるあのお二人にいろいろとご教授を賜っているんです。それで仲良くさせて貰ってるんです。」
幸恵 「そう。それじゃあ、お勉強とかも教わったりしているのかしら?」
翠 「ええまあ、その辺りの事も少しはお伺いしたかもしれませんけど…」
幸恵 「あのお二人ともなると、やっぱり特別な勉強法をしていたりするのかしら?」
翠 「え〜と。まあ、そうですかねぇ…」
幸恵 「そう、やっぱり…」
翠は適当に答えただけだったが、幸恵は我が意を得たりとばかりの顔をした。
幸恵 「もし、もしもですよ。あのお二人とお勉強会とかするのでしたら、是非とも私達も御一緒させて貰えないかしら?」
翠 「あ〜そうですねぇ…でもあのお二人もいろいろとお忙しいようなのでどうかなぁ〜、まあ聞いてはみますけどねぇ…」
幸恵 「ええ是非、是非にそうしてちょうだい!約束よ、いいわね。」
翠は適当な事を言ってしまって後悔したが、幸恵は言質が取れて満足気だった。
?
ほむらの部屋で、まどかはお昼にまたカップ麺の用意をした。食べる前に手を合わせる。
まどか「ほむらちゃん、頂きます。」
食べ終わるとまどかはまたする事が無くなってしまった。ソファーでぐったりするが、突如跳ね起きる。
まどか「夕飯のお買い物くらいなら大丈夫だよね。だってマミさんもこの間は今ぐらいの時間には学校終ってたみたいだし、見滝原の制服
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