第一部
第二章
第十四話『世界が変わっても、運命は変わらない』
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退くに退けなかったんだよ。」
まどか「ほむらちゃん!」
今度は大変だほむらちゃん、みんなを助けに行かなくちゃ≠フほむらちゃん≠セった。
ほむらはキュゥべえを睨み付けながら、怒りを込めて言った。
ほむら「分かったわ!」
そしてくるりとまどかの方を向くと、申し訳なさそうな顔をして言った。
ほむら「ごめんね、まどか。嘘を吐いてた事とかいろいろあるけど、とにかく今は行って来るね。」
まどか「全ては私の所為なんだね。でも今は一刻も早く行って、みんなを助けて欲しいから笑顔で送るよ。」
ほむら「うん、ありがとう。」
ほむらは玄関で変身するとキュゥべえに確かめる。
ほむら「いつもの公園でいいのね。」
キュゥべえ「うん、そうだよ。」
まどか「ほむらちゃん、気を付けてね。」
ほむらはキュゥべえをチラリと見て言った。
ほむら「まどかこそ気を付けてね。」
そしてほむらは現場へと向かって行った。
?
マミは露払いに銃を撃ちながら、詠と唯を引き連れて巨大魔獣へと向かっていた。
マミ 「作戦なんだけど、春哥さんがあの魔獣の気を引いてる間に私がリボンで魔獣の足を拘束して動きを止めるから、そこで綾野さんがトドメを刺して欲しいの。どうかしら?」
詠 「私はそれでいいですが。」
唯 「おっおう、任せといてくれよ。やってやるさ…」
マミは本当はこの作戦より、二人に魔獣の気を逸らして貰い、自分がティロ・フィナーレでトドメを刺す方にしたかった。しかしその方法だと、近接武器を使用する不慣れな唯が死んでしまう確率が高いと考えた。マミは自分がより危険な目に合うとしても、誰も欠ける事の無いであろう方を選んだ。
手筈通りに詠は高い塔に跳び上がると、魔獣の気を引き始めた。マミは軽く回り込むように魔獣の足元に着くと、リボンを出してその足を巻き出した。魔獣は足を取られ体勢を崩されると、腕を振って周りの塔を砕きながらもがいた。
マミ 「綾野さん、今よ!」
マミは唯に叫んで合図をした。しかし唯は現れなかった。唯はその巨大魔獣のあまりの迫力と、全力での一撃を出す事で自分が魔力を使い切ってしまう恐怖におののき、攻撃を出せずにいた。
魔獣がマミを襲う。魔獣の猛攻にマミは足の拘束を維持出来ず、結局それを振り解かれてしまった。
詠 「唯!何やってるの!」
詠はマミを援護しながらも、塔の裏で逡巡している唯を見つけると檄を飛ばした。マミは苦しみながらも巧みにリボンを駆使して、再度魔獣の足を拘束する事に成功した。唸りを上げて倒れる魔獣に唯も意を決して、というよりも破れかぶれ気味に切り掛かって行った。魔獣の下敷きになりそうになったマミは、近くの塔を足場にして上空へと舞い上がって退避した。しかし、その舞い上がるマミの体を魔獣の手が掴み取っ
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