第一部
第二章
第十四話『世界が変わっても、運命は変わらない』
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うように他の三人も集まって来た。
詠 「マミさん。何と言うか、これってちょっとおかしいですよね。」
翠 「私もそう思います。妙に多いい出現数もですが、それ以上に個々の魔獣の様子も少し変です。」
マミ 「そうね、まるで意味も無くやられに来ているみたいよね。…みんな疲れた?」
唯 「マミさん、俺は全然平気だぜ。でも陽子辺りはもうへばって来てるんじゃないのかな?」
陽子は唯に自分が一番下だと思われている事にムッとした。
陽子 「別に。無駄の多い新人のサポートぐらい、何でもないよ。」
唯 「ヘッ、言ってくれるじゃん。」
しかし、その陽子の物言いに驚いたのは翠だった。最近の陽子は以前より積極的になっている気がした。
マミ 「私としてはいろいろと気になる所があるから退きたいのだけれど…もし今退いてほむらと入れ違いになってしまい、これだけの数の魔獣をほむらが一人で相手をする羽目にでもなると不味いのよね。みんな、もう少し頑張れるかしら?」
翠 「私は大丈夫です。ほむらさんが来るまで幾らでも頑張ります。」
詠 「私もまだ出来るわ。」
陽子 「私だって平気です。」
唯 「ああ、勿論俺もだぜ。て言うか、遅刻野郎なんて放っといて、全滅させるまでやり抜きましょうよ。」
マミ 「…。では皆さん、無理をしないようにお互いをカバーし合って行きましょう。」
そして五人はまた戦いへと散って行った。
?
ほむらとまどかは入浴をしていた。まどかの頭でシャンプーを泡立てながら、ほむらがふざける。
ほむら「お客様ぁ、どこか痒い所は御座いませんかぁ。」
まどかもほむらに乗って返す。
まどか「ええっと、頭のてっぺんの所が少し。」
ほむら「はぁい、かしこまりましたぁ。」
そして二人は顔を見合せてクスクスと笑い出した。
?
翠は魔獣に撥ね飛ばされて地面を転げると水溜まりに倒れ込んだ。そこへ魔獣の追撃が来るとすんでの所で躱し、倒れたまま矢を放った。
この戦いに於て翠一人が撃破した魔獣の数は他の四人の総数を凌駕していた。確かに翠はこの五人の中で、更にほむらを含めても、別格と言っていい程に強い魔法少女ではある。しかし生きている体を使用している以上、疲労はやって来る。この世界の魔法少女には魔力の枯渇以外に肉体の限界があった。そして今、その限界が翠に訪れようとしていた。
翠 「ほむらさんが来るまでは…」
その時、大きな咆哮と共にかなり大型の魔獣が新たに二体出現した。堪らず再びマミの許に駆け寄る四人。
詠 「マミさん、さすがにあれはもう…」
マミ 「そうね…これはもう非常事態ね。仕方がありません、全員撤退しましょう!」
だが撤退を決意した次の瞬間、結界の出口付近に巨大魔獣が現れた。
唯 「
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