第一部
第二章
第十四話『世界が変わっても、運命は変わらない』
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まどか「うん、でも私…」
ノリの悪いまどかに対し、ほむらはその横に座るとまどかと同じように俯いて言う。
ほむら「まどかが落ち込んでいると、私まで気分が重くなってしまうの。私の為に、嘘でもいいから明るく振舞ってみてくれないかなぁ。」
まどかはそう言われるとハッとしたようにほむらの方を見て、その俯いた横顔に応えた。
まどか「うん、そうだね、ほむらちゃん。ごめんね、私頑張るよ。」
?
雷雨の中、マミ、翠、陽子、詠、そして唯の五人は魔獣狩りの為に集まっていた。
マミ 「ほむらが来てないけど、誰か知ってる?」
陽子 「あっ、そういえば。今日私が職員室に行った時、見滝原の制服を着たまどかって子がスーパーで補導されたんだけど、その子は見滝原の生徒じゃないらしくて話題になってました。私思ったんですけど、それってあのまどかさんの事なんじゃないのかな。」
マミ 「そう、そんな事が…」
マミが取り敢えずケータイでほむらに連絡を取ろうかと思っていると、そこへキュゥべえがやって来た。
マミ 「ねえキュゥべえ、ほむらに何かあった?」
キュゥべえ「ああ実はね、あのまどかって子が警察に捕まったんで一緒に引き取りに行ったんだよ。だから一旦まどかを家に連れて帰った後にでも来るんじゃないのかな?」
マミ 「そう…」
詠 「あの、私ケータイ持ってますけど、使いますか?」
マミ 「いえ、私も持ってるんだけど…彼女、まどかって子の事になるとちょっと過敏な所があるから、催促するのは逆効果ね。でも魔法少女としての自覚はしっかりしてるから、大丈夫だとは思うけど…」
唯はやきもきしながら話を聞いていたが、遂に我慢しきれなくなって言った。
唯 「マミさん、ここにいる五人で行ってはいけないのかい?俺が新人で戦力に不安があるとでも?」
マミは翠の方を見て答える。
マミ 「そうね、戦力としてはこの五人でも充分過ぎる程だとは思うけど、後から来たほむらが孤立してしまうかもしれないのがちょっと心配なのよね。」
唯 「まあ、何か訳があるんだろうけどさ、遅刻してる奴の所為でこの雨ん中待たされんのも勘弁して欲しいんですよね。」
唯は待たされているというよりも、初陣にうずうずしている感じだった。マミが翠に視線を送ると、翠は軽く頷いて見せた。
マミ 「では、この五人で行きましょう。」
そして五人は魔獣の結界の中へと消えて行った。
?
ほむらとまどかはテレビのお笑い番組を見て笑っていた。まどかは少し無理をして笑っているようだった。その時、呼び鈴が鳴った。ほむらが頼んでいたピザの宅配が届いたのだ。ほむらはカードで支払いを済ませると、ピザの箱を頭上に掲げながら運び、まどかの前にそれを置いた。
ほむら「温かい内に食べましょう。」
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