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SECOND
第一部
第二章
第十四話『世界が変わっても、運命は変わらない』
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談の関係で早く帰れたんです。」
背広 「学生証は持っているよね。見せて貰えるかな?」
まどか「あの…そう言うあなた方はどなた様なのでしょうか?」
背広 「失礼、私達はこういう者です。」
 そう言って背広の男は警察手帳を開いてまどかに見せた。その手帳には後藤と記されていた。
後藤 「実はね、他人のカードを使って勝手に買い物をしている子がいるって通報があったんだ。君、ちょっと署まで来て貰えるかな。」
 まどかは補導されてしまった。

  ?

 ほむらが帰宅すると、まどかがいなかった。
 (靴が無い、近くのコンビニにでも行ってるのだろうか?それとも…)
 ほむらは胸騒ぎを覚えた。その時電話が鳴った。慌ててそれを取るほむら。
ほむら「もしもし、まどか?」
詢子 「いいえ、私よ。詢子、鹿目詢子。分かる?」
ほむら「あっすみません、詢子さん。ちょっと慌ててしまって。」
詢子 「やっぱりまどかちゃんに何かあったのね。」
ほむら「何か御存じなのですか?」
詢子 「ええ。さっきね、見滝原署から私の所に電話があってね、家族の中に中学生ぐらいのまどかって娘さんはいるかって聞かれたの。それでね、いませんって答えたんだけど、まどかって聞いて真っ先にあなたが連れて来たお友達のまどかちゃんの事なんじゃないかなって気がしたの。よく分からないけど、まどかちゃん警察に補導されてしまったみたいよ。」
ほむら「そうですか…詢子さん、有り難う御座います。私、すぐ見滝原署の方へ行ってみます。では失礼します。」
 ほむらは受話器を置くと、家を飛び出した。

  ?

 見滝原署の一室では、男女二人の職員がまどかを尋問していた。
後藤 「学校にも問い合わせたけど、鹿目まどかなんていう生徒は見滝原中にはいないそうだよ。」
白石 「鹿目って珍しい姓よねぇ。この辺でその名字の家は一軒しかなくってね、そこに連絡してみたんだけれど、あなたぐらいの年頃の女の子なんて家族にはいないって言っていたのよ。」
後藤 「このカードも君の物じゃないよねぇ。そしてこのカード自体おかしな所だらけだ。いろんな信販会社に問い合わせたけど、こんなカードを扱っている会社は無かったよ。」
白石 「一体あなたは何者なのかしら?本当の名前、そろそろ教えて貰えないかなぁ。」
 まどかはただ俯いて、目に溜まった涙を零さないようにする事しか出来なかった。
 すると突然に、部屋の扉が開け放たれた。驚く職員がそちらに目をやると、つかつかとほむらが歩み寄って来た。
後藤 「おいおい、勝手に入って来ちゃ困るよ。一体君は誰なんだい?」
ほむら「私は暁美ほむら。」
キュゥべえ「そして僕はキュゥべえさ。」
 ほむらの肩越しにキュゥべえが顔を出して答え、職員達と目を合わせた。二人の職員は急に
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