第一部
第二章
第十四話『世界が変わっても、運命は変わらない』
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で行けるよね。」
まどかは自分に言い聞かせるように呟くと、近くのスーパーに買い物に出る事にした。
まどかがマンションから出て来る所を、別のビルの屋上から亮が眺めていた。
亮 「おやおや、御姫様がナイトも付けずにお出かけとはね。」
マミ 「それで、あなたは一体何者なのかしら?」
いつの間にか亮に銃口を向けた、魔法少女のマミがそこにいた。
亮 「ふーん。僕を見張ってた…って訳じゃなくって、まどかを見張っていたら僕に気付いたって所かな。それでも大したものだよね、君は。確か巴マミって言ったっけ?」
マミ 「質問しているのは私の方よ。あなたは誰、そして目的は何?」
亮 「フフフ、僕が答えなきゃいけない理由ってあるのかな?」
ダン!
そんな余裕気な亮の脇腹に、マミは全く躊躇無くマスケット銃を一発撃ち込んだ。
亮 「おいおい、普通威嚇射撃ってのは外すか、当てたとしても足ぐらいに撃つものじゃないのかい。」
苦しげに脇腹に手を当ててしゃがみ込んだ亮は文句を言った。
マミ 「次は頭よ。」
マミは全くの無表情で銃を構えている。
亮 「いいのかい?殺しちゃったら何も情報が聞き出せないけど。」
マミ 「どうせ話さないのなら、未然に危険を排除するまでよ。」
亮 「君は平気で人を殺せるのかい?」
その質問に対しては、マミは表情を緩めて答える。
マミ 「それなら大丈夫よ、だってあなたは人間ではないですもの。」
亮 「ンフ、お見通しってか…」
亮は苦し気に笑みを浮かべ、何かを指で弾いて飛ばした。それは時々光りながら大きな放物線を描いてマミの足元に落ちて来た。金属音を響かせて転がるそれを、マミは銃口を亮に向けたまま眼だけで確かめる。
マミ 「あっ、これは!」
それはマミがまどかのソウルジェムと一緒に握り締めたボルトだった。それを見てマミは一瞬動揺した。それでもマミはすぐに亮の方を見直したが、そこにはもう亮はいなかった。慌てて駆け寄りビルの下を覗き込むも、もうどこにも亮の姿は無かった。
?
まどかは晩御飯の献立を考えつつ、スーパーの中でカートを押しながら商品を選んでいた。まどかはとても楽しそうだった。それはまるで久しぶりの自由を楽しんでいるかのようだった。カゴに選んだ商品を一杯にしてレジに行き、ほむらのカードで支払いを済ませると、レジ袋に商品を移し替えてスーパーを出た。すると突然、四方から背広を着た男達が現れて囲まれてしまった。
まどか「わっ、私…万引きとかしてませんけど…」
背広 「そうではないよ。君は見滝原中の生徒なのかい?」
まどか「ええ…そうですけど…」
背広 「まだ学校が終わる時間じゃないよね。どうして今頃スーパーにいるのかな?」
まどか「えーと、あの、その…今日は進路面
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