第一部
第二章
第十三話『それくらいの責任』
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の…」
ほむらのマンションを出たマミはポケットからボルトを出すと、そばの植え込みの根元にそれを忍ばせるように捨て、去って行った。
?
唯は自宅でインターネットを使って事件の事を調べてみたが、何も情報は得られなかった。そしてため息を一つ吐くと、家を飛び出した。唯は事件現場の最寄りの交番を訪ねた。
唯 「あのー、すみません。この近くで中年の男性が石で頭を殴られて死亡した事件ってありませんでしたか?」
警官 「さーあ、私もここに配属されたのは割と最近だからねぇ。古株の人なら何か知ってるかもしれないけど…」
唯 「いえ、つい数日前の事なんですけど。」
警官 「ハハハ、そんな大事件は無かったねぇ…」
苦笑する警官に一礼をして、唯はその場を立ち去った。唯が当ても無く街を彷徨っていると、偶然マミを見掛けた。マミを見た唯は頭に手をやって呟く。
唯 「あの人…会った気がする…確か…あの日…」
唯はマミの後を付ける事にした。
陽の落ちた公園に、ほむら、翠、陽子、詠の四人が集まっていた。そこへマミがやって来る。
マミ 「ごめんなさいね。今日進路面談があって遅くなっちゃったの。」
ほむら「そんな嘘を吐かなくてもいいわ、時間的にはまだ早い方だし。それよりマミ、ラックを有り難う。でもね、私がいない時を見計らってまどかに会うのは止めて貰えないかしら。」
マミ 「あら、見計らうだなんてそんな。私はただ…」
ほむら「いいから、もう止めて。」
マミは微笑みながら胸に片手を当て、もう一方の手でスカートの端を摘み上げると、軽く膝を曲げお辞儀をして答えた。
マミ 「はいはい、仰せのままに。」
そして五人は魔獣結界の中へと消えて行った。物陰に隠れていた唯は、消えた五人がいた場所に慌てて駆け寄って行った。しかし、そこには何も無かった。
唯 「あれは確かに詠だった…それにしても彼女達は一体…」
唯は辺りを見回し、そして地面を調べた。しかし変わった所などどこにも無かった。
キュゥべえ「何かお探しかな?」
突然の声に、唯は驚いた。
?
魔獣空間の中で、詠は先陣を切って生き生きと戦っていた。質も量も中程度の魔獣達は瞬く間に殲滅されてしまった。戦いが終わり、魔法少女達が集まる。
マミ 「春哥さん、あまり無茶をしないでね。チームワークも大切だから。」
詠 「マミさんすみません。でも私、とっても嬉しくって。何て言うか、こうして魔法少女として戦っていると開放感があって、それでつい。」
ほむら「それは少し危険な事だわ。早く落ち着いて欲しいものね。」
詠 「そうなんですか…これからは気を付けます…。」
その時、五人とは別の大きな声が響いた。
唯 「やっぱりこの間の事は現実だったんだ!」
詠 「
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