第一部
第一章
第七話『この世の盾となり』
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ね、ほむら。そろそろ訳を話してくれてもいいんじゃないのかしら。」
ほむら「…別に。ただ見た目が他のと違っていたから少し取り乱してしまっただけよ。」
真理 「少しねえ…」
マミ 「じゃあ、ワルプルギスの夜って何?」
ほむら「それは…特に意味は無いわ…」
明らかにほむらは何か隠しているようだった。真理はその追求に興味が無かった訳ではないが、今はもっと手っ取り早い話をする方に心があった。
真理 「まあそれは置いておくとして。それよりもだね、ほむらは日頃から翠君に魔法少女になるなと言っておきながら、自分の無謀な戦いの結果として魔法少女となった彼女に助けられ、あまつさえその選択は翠君が自分でしたのだからそれは自己責任だと言ってのけたのだよ。名波君、君これどう思う?」
真理は梨華がほむらを非難すると期待したが、梨華は少考の後その期待を裏切る発言をした。
梨華 「翠ちゃんでいい?」
翠 「あっ、はい。」
梨華 「翠ちゃん聞いて。前にも話したと思うけど、私も杏子さんを助けたくてキュゥべえと契約して魔法少女になったの。杏子さんその事を凄く気に病んでいたんだけど、私は自分で決めた事だから後悔はしていなかったの。だから私はあなたが羨ましい、はっきりとそう言って貰えたあなたが。私もそう言って欲しかったから。みんながどう思うか分からないけど、それが今の私の気持ちです。」
それを聞いて真理は思った。
えーっ
翠 「はい…えーと、名波さん。」
梨華 「梨華でいいよ。」
翠 「はい、梨華さん。ありがとうございます、私も同じ気持ちです。」
マミ 「ふふふ…じゃあ、みんなで乾杯でもしましょうか。」
梨華 「それは良いですね。」
そしてマミと梨華と翠は紅茶の入ったカップを掲げた。それを受けてほむらは少し照れ臭そうに、そして真理は仕方なさそうにカップを前に掲げた。
マミ 「じゃ、」
全員 「かんぱーい!」
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