第一部
第一章
第七話『この世の盾となり』
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ら立ち去ろうと歩き出した。そして翠の横を通り抜けざまにポソリと言った。
ほむら「あと、私の事もほむらでいいから。」
翠はその言葉で泣きそうになった。遂にほむらに認められたと思って感激した。その一方で、真理はそんなほむらを見てずっとニヤニヤしていた。
真理 「いやぁ、翠君。まあ、ほむらのあの態度の事は許してやってくれたまえよ。彼女は他の者が魔法少女になる事を嫌悪しているというのに、自分の失態からこのような事になって不本意極まりないのだよ。」
するともう我慢出来ないと言わんばかりに破顔して続けた。
真理 「いやあ、彼女もバツが悪いにも程があるよなぁ。ああでも言って取り繕うしかないのだから。」
そして真理は翠の許へ行くと、嬉々として彼女の肩をポンポンと叩きながら言う。
真理 「翠君、私の事も真理と呼んでくれたまえ。ああそれから巴先輩、名波君にも改めて紹介しておかないといけないよねぇ。私の方で呼んでおくから先輩の部屋で放課後、集まれないだろうか?」
マミ 「私は別に構わないけど…」
真理 「では是非ともそうするとしましょう。ウッククク…」
?
放課後、マミの部屋にはマミ、ほむら、真理、梨華、そして翠の五人が集まっていた。
マミ 「名波さん…私が言うと反感を感じるかも知れないけど、杏子さんの事大丈夫?」
梨華 「ええ巴さん、私は大丈夫です。私には杏子さんとの約束がありますから。」
マミ 「約束?」
梨華 「はい。杏子さんと私は、お互いにどっちが先に逝ってしまってもその事を引きずらずにいるって、くよくよしないって約束をしていたんです。だから私は大丈夫なんです、杏子さんとの約束を守りたいですから…」
マミ 「そう…」
マミは軽く頷いた。続いて真理が口を開く。
真理 「コホン、では本題に入るとしよう。こちらが今回魔法少女となって、晴れて我々の正式な仲間になった葉恒翠君だ。名波君も宜しくしてやってくれたまえ。」
翠 「ど、どうも。宜しくお願いします。」
梨華 「い、いえ。こちらこそ宜しく。」
真理 「クックク。いやーそれにしてもだねぇ、今回翠君が魔法少女になった経緯というのがちょっと問題でね。その事を名波君にも是非知っておいて貰いたいのだよ。」
梨華 「はあ…」
真理 「実はだねぇ、勝手にほむらが一人で廃工場の魔獣に挑んでしまってね。いや、その気持ち自体は分からないでもないさ。大きなミスを取り戻したいというのは私にも分かる、むしろその責任感を褒めてやりたいくらいだ。しかし常識的に言って五人で倒せなかったものを一人で、しかもあれを倒せるのはこの私だけだっていうのに、自分だけで何とかしようってのは頂けない。まあ、あの魔獣に対しては、ほむらは最初っから何か特別な思い入れがあったようだったが…」
マミ 「そう
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