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SECOND
第一部
第一章
第七話『この世の盾となり』
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少年 「陽子、翠の秘密を知りたくはないかい?」
 陽子が驚いて声のする方を見やると、塀の上に同じ年ぐらいの少年が立っていて、ニコニコしながらこっちを見ていた。
陽子 「あなた、誰?」
少年 「失礼。」
 少年は右手を軽く上げてそう言うと、塀から飛び降りて来て、改めて陽子に自己紹介をした。
亮  「僕の名前は響亮(ひびき あきら)。亮って呼んで欲しい。まあ元見滝原中の生徒だったりするんだけれど、今はそんな事はどうでもいいよね。それよりもどうなんだい。君はなぜ最近翠が暁美ほむらや巴マミと親しくなったのか、一体何に忙しくしているのか、知りたくはないかい?」
 陽子は亮を警戒した。しかし探求心が勝った。
陽子 「それは…知りたいけど…」

  ?

 翌朝の登校中、神妙な面持ちの陽子は翠を見つけると話し掛けようと駆け寄った。
陽子 「おはよう、翠。あのさぁ…」
翠  「あっ!おはよう、陽子。ねえ、聞いて聞いて!」
 しかし、陽子の言葉を遮るように翠は捲し立てた。
翠  「私ねぇ、引っ越さずにいられるの、転校しないで済むの。て言うか、一人暮らし始める事になったんだぁ。だからさぁ、落ち着いたら陽子も遊びに来てよ。」
陽子 「うん、ありがとう。それでね…」
真理 「いやあ、おはよう葉恒君。」
 まるで陽子に話をさせまいとばかりに、真理が突然現れて翠に話し掛けて来た。
翠  「み、御悟先輩…お早う御座います。」
真理 「うむ、ちょっといいかなぁ。」
 真理は陽子を制して翠の肩に手を回した。
真理 「時間が無い、こっちだ。」
 そして真理は強引に翠を連れて離れて行ってしまった。
 真理に連れられて人気の無い校舎裏に翠がやって来ると、そこにはにこやかなマミと渋い顔のほむらが待っていた。マミは翠に握手を求めて来た。
マミ 「葉恒さん、改めて宜しくね。これからは同等の仲間として一緒に頑張って行きましょうね。」
翠  「はい、マミさん。有り難う御座います。あと、私の事も翠って呼んで下さい。あの、御悟先輩もそうして下さい。」
マミ 「分かったわ、翠。ほら、ほむらからも何か言いなさいよ。」
 腕を組んで硬い表情をしたほむらは、恨めしそうにマミを見た後、翠に目を合わさずに言った。
ほむら「昨日の事は有り難う。…でも一つだけ正しておきたいのだけど、あなたは私の為に魔法少女になったのかしら?私を助ける為に、仕方なく已むを得ず不本意にそうしたのかしら?」
 翠はそうほむらに聞かれると笑顔を消し、とても真剣な顔をして答えた。
翠  「違います。私は私自身の意志で魔法少女になったんです。」
ほむら「そう、なら良いけど。あなたが選んだ事には、あなたが責任を負わなければならないのよ。それは忘れないで。」
 そう言うとほむらは、その場か
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