第一部
第一章
第五話『特別な魔法少女』
[6/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
顔を上げた。
麗子 「ええ、そうね。ところで、マミはこれからどうするの?」
マミ 「私はこれから他の子と合流して、魔獣狩りに行くわ。」
麗子 「ええと…私は行かなくていいのかしら。それって私達の義務なのでしょ?」
マミ 「うん、そうなんだけど…ほら、あなたの場合、ちょっとキュゥべえの方に不手際があって生活もままならないでしょ。だから慌てなくても、ゆっくり落ち着いてから参加して貰えればいいのよ。」
麗子 「一緒に行ってはいけないのかしら?」
マミ 「えっ?」
麗子 「今夜の狩りに参加させて頂けないかしら。私も早く一人前の魔法少女になりたいのだけれど…」
マミ 「そう…」
マミはどうしたものかと悩んだ。それでも食後のコーヒーを飲み終えると決心したように言った。
マミ 「そうね、早い方がいいかもね。」
?
待ち合わせの場所にマミと麗子が来ると、すでにほむらと真理と杏子が集まっていた。杏子は麗子を見ると口走った。
杏子 「おい、マジかよ。キュゥべえの奴、何考えてんだよ。」
真理 「そんな事は我々も散々言い合ったさ。なあ、ほむら。」
ほむら「杏子、あなたも分かっているでしょ。結局私達は与えられた条件に合わせるしかないのよ。」
杏子 「ケッ!足引っ張られるのは御免だぜ。」
そんな会話は露知らず、麗子は杏子の方を見てマミに尋ねた。
麗子 「マミ、あちらの方は?」
マミ 「紹介するわ、その子は佐倉杏子。私の大先輩に当たる魔法少女よ。」
杏子 「大≠ヘ余計だぜ。」
麗子 「そうですか。私は日富麗子と申します、以後お見知り置きを。」
杏子はふてくされたように答えた。
杏子 「ああ、宜しくな。」
一行が変身して魔獣空間に入ると、マミが提案してきた。
マミ 「では麗子はここで待機して、他の人の戦い方をよく観察しておいてね。それで提案なんだけど、丁度近接二人に遠距離二人だからペアを二つ組んで戦ってみてはどうかと思うの。」
真理 「それは良い考えですな。ところで、私は巴先輩と組みたいと思うのだがどうだろうか?」
杏子 「おおそうか。実は私も、マミとは組みたくないと思っていたから構わないぜ。」
そう言って杏子はほむらの方を見た。するとそれにつられるようにマミと真理もほむらの方を見た。奇しくもほむらに決断が託される格好となった。
ほむらは髪を手で梳いて答えた。
ほむら「私は構わないわ。でもつまらない競争になるのは勘弁して欲しいのだけど。」
その間麗子は疎外感を味わっていたが、それはルーキーだから仕方がないと自分に言い聞かせていた。
狩りが始まると、四人はあっさりと魔獣達を倒してしまった。最後に残った小さな一匹を真理が叩き切ろうとした時、マミがそれを制した。
マミ 「待って御悟さん、それは麗
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ