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SECOND
第一部
第一章
第四話『高尚な我が願い』
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てやりづらかったが何も言わなかった。マミも同じ思いではあったが、それは真理のやる気の表れと好意的に受け止めて褒めた。
マミ 「凄いわ、御悟さん。大活躍ね。」
 真理はマミの答えに満足し、更なる満足を求めてほむらに視線を向けた。だがほむらはだんまりを決め込み、目すらも合わせようとしなかった。そこで真理はほむらに当て擦りに行った。
真理 「いや、いいんだよほむら。君に他人の功績を称える度量なんて求めはしないよ。」
 ほむらはそれは有り難い事ね≠ニか言い返したかったが、却って面倒な事になるので小さくため息を吐いて堪えた。

  ?

 魔獣の結界から出ると、麗子がマミに話し掛けて来た。
麗子 「あなたは巴さんでしたでしょ。今日は助けて下さったのね、有り難う。他の皆さんにも後で改めてお礼がしたいから、お名前を教えて頂けないかしら?」
 麗子の発言にマミとほむらは驚いた。マミとほむらが驚いているのを不思議に思った真理はほむらに尋ねた。
真理 「何を驚いているのかね?」
ほむら「普通はね、結界から出て来たら意識朦朧で何も覚えていないものなの。」
真理 「ふ〜ん、それで?」
ほむら「そうでないって事はね、魔法少女になる資格があるって事なのよ。」
真理 「ほーう、そうなのかね。」
マミ 「…日富さん、でしたよね。あなた今あった事を覚えていらっしゃるのね?」
 麗子はあれだけの事があったにもかかわらず、微笑みを見せて答えた。
麗子 「ええ、勿論。」
マミ 「そう…。なら一緒に私の部屋に来てお茶でもどうかしら?」
麗子 「えっ…」
 麗子は打算の無い人間からお招きを誘われたのは初めてだった。少し遅くなり家の者が心配しているだろうとは思っていた。しかしこんなチャンスを逃したくなかった。家には進路指導が長引いて遅くなったと、そして自分自身の心には恩人の誘いを無下にしない為と、言い訳をする事にした。
麗子 「宜しいのでしたら喜んで。」

  ?

 そこにいた五人はマミの部屋へとやって来た。真理は初めて来たのでその豪華さにお上りさんのようにはしゃいでしまったが、大御嬢様の麗子は特に動じたりはしなかった。その場にはいつの間にかキュゥべえもいたのだが、何故か何も言おうとはしなかった。
麗子 「なかなか良いお部屋ね。」
マミ 「ありがとう。今お茶の支度をしてくるから、適当にくつろいでいてね。」
 そう言ってマミが去ると、麗子は他の三人に自己紹介をした。
麗子 「私は日富麗子と申します。見滝原中の三年生です。」
 そして翠の方を向いて続ける。
麗子 「あなたは一年生の葉恒さんでしたよね。先程は有り難う。」
翠  「あっ、はい。どういたしまして。」
麗子 「それからそちらの…魔法…少女…のお二方も、お見受けした所見滝
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