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SECOND
第一部
第一章
第二話『人魚姫なんて大嫌いなのに・・・』
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 その次の日の朝、さやかはまたあの人魚姫の絵本の夢を見て涙と共に目覚めた。
さやか「何で…また…」
 だが起き上ったさやかは自分の頬を叩き、活を入れた。
さやか「よし!今日からは違うぞ!」
 そんなさやかだったが、学校にやって来ると憂鬱になった。仁美の件があったからだ。
 案の定、その日仁美はさやかを無視した。だからといってさやかはほむらと話す気にはなれず、孤独な一日を過ごす事となった。
 それでもさやかには大きな希望があった。早く学校が終わらないかと気をもむさやかであったが、奇しくもそういう日に限って当番の日であったりして、すぐに病院へとは向かえなかった。
さやか「もうー、こんな日に限ってー…」
 さやかは何とか当番の仕事を片付けると、学校を飛び出し一目散に恭介の病室へと駆け込んだ。しかしそこに恭介はいなかった。さやかは通り掛かった看護師に尋ねた。
さやか「あの、この部屋の患者さんって…」
看護師「ああ、あの男の子ね。その子なら今屋上にいると思うよ。」
 それを聞いて、さやかは屋上へと走った。屋上に近付くと、微かにバイオリンの音が聞こえて来た。
さやか「恭介!」
 さやかが屋上に到着すると、そこには車椅子に乗ってバイオリンを弾いている恭介と、それを聞く仁美がいた。
仁美 「さやか…」
 仁美が涙ながらに抱き付いて来た。さやかに気付き、恭介がバイオリンを止める。
恭介 「さやか…僕…僕さあ…」
 さやかは涙を浮かべて答えた。
さやか「うん…よかったね…」
 仁美を抱えながらさやかは恭介の許に近付き、そして三人は一つになって泣いた。

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 夜になって、さやかが魔獣狩りの為に公園へやって来ると、そこにはマミとほむらの他にもう一人女の子がいた。
マミ 「あっ来たわね。杏子、この子がさやかよ。」
杏子 「ふ〜ん、おめーがド新人のさやかかよ。まっ、せいぜい足引っ張ったりしねーでくれよな。」
さやか「あの、マミさん。この人は?」
マミ 「さやか、彼女は佐倉杏子。私より古株の魔法少女よ。」
杏子 「古株≠ヘ余計だぜ。」
さやか「そうですか…では、宜しく…」
杏子 「おう、宜しくな。」
 そしてその四人は魔獣狩りをすべく、魔獣空間へと消えて行った。

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 学校でマミは休み時間になると、ある一年生の教室へと足を運んだ。その教室からたまたま出て来た二人組に声を掛ける。
マミ 「ちょっといいかしら?聞きたい事があるのだけれど。」
一年生「何でしょうか?」
マミ 「このクラスに葉恒翠って子、いないかしら?」
一年生「えっ?私が葉恒翠ですけど…」
マミ 「あなたが…」
 マミはそのツインテールの子をまじまじと見た。マミは他の魔法少女よりも魔法感覚がかなり鋭く、魔法少女の力量だけ
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