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SECOND
第一部
第一章
第二話『人魚姫なんて大嫌いなのに・・・』
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私も事前に調べておいたから…うちの学校に葉恒翠なんて子は一人しかいなかったし…本当にその名の子なの?」
キュゥべえ「間違いないさ。ひょっとして君は、彼女から魔法少女としての何か器のようなものを感じ取れなかったって、言いたいんじゃないのかい?」
マミ 「ええ。まさにそうよ。」
キュゥべえ「そうか、やっぱりそうか…」
マミ 「どういう事なの?」
キュゥべえ「うん、マミ。申し訳ないんだけれど、君に失礼な言い方をさせて貰ってもいいかな?」
マミ 「その方が私に分かり易いって事ね。いいわよ、構わないわ。」
キュゥべえ「うん、ありがとう。やはり君は物分かりが良くて助かるよ。それでは一つ聞くけど、君はこの地球が丸いって事を知っているよね?」
マミ 「ええ、知っているけど…」
キュゥべえ「それなら君は知識としてではなく、実際の経験で地球が丸いと感じた事はあるかい?」
マミ 「えーと…」
キュゥべえ「例えばさ、少し高い所から大地を見渡して、この星の丸みを感じ取れた事があったかって事さ。」
マミ 「…それは、無いわね。」
キュゥべえ「だろう。この星の丸みに気付く為には、かなりの高さまで登らないと気付く事が出来ない。」
マミ 「つまりあなたはこう言いたいのね。私ごときでは器が小さすぎて、その翠って子の大きさすら分かり得ないって。」
キュゥべえ「いや〜、君にそんな言い方はしたくなかったんだけどね。でもまあ、そういう事なんだよ。不愉快かな?」
 マミは考え込むように顎に手を当て、キュゥべえに背を向けてゆっくりと歩き出した。そしてほんの数歩、歩いた所で若干首をキュゥべえの方に向け、僅かに微笑みを浮かべて呟くように言った。
マミ 「もしそれが本当なら、実に頼もしい限りだわね…」

  ?

 ある夜、見滝原中の三人だけで魔獣狩りをした。その魔獣狩り終わりに、何気無くさやかがマミに尋ねた。
さやか「そういえばマミさん。杏子さんってマミさんより先輩なんでしょ。どれくらい先輩なんですか?」
マミ 「そうねぇ…やっぱり女の子だから、歳の事ってあんまり聞かないようにしてるけど…明治生まれだって聞いた事あるから…」
さやか「えっ!?明治って、あの大正の前のですか…」
マミ 「そうよ。」
さやか「…。マミさんって、いつぐらいに御生まれになったのでしょうか?」
マミ 「も〜う。今、女の子の歳の話はしないようにしてるって言ったばかりでしょ。でもまあ、年号だけ教えてあげればねぇ…私は昭和生まれよ、キャッ。」
 さやかは愕然とした。が、まだマミが自分をからかって冗談を言っている可能性があった。そこでさやかは、助けを求めるようにほむらに尋ねる事にした。
さやか「あのさあ、暁美さん…あなたって今幾つなの?」
ほむら「私はあなたと同い年よ。でもね、さや
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