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SECOND
第一部
第一章
第二話『人魚姫なんて大嫌いなのに・・・』
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んでしまうわ。だからお止めなさい。」
 だがそのほむらの言葉に、薄ら笑いを浮かべてさやかは答えた。
さやか「はあ?何言ってんの、お前。魔法少女ってぇのはさ、命懸けの戦いの運命を受け入れた者なんだぜ。どうせもう人間じゃないんだ、死のうが生きようがどうでもいいよ。」
 そう言って、さやかは一人で勝手に魔獣空間の中に入って行ってしまった。
マミ 「ほむら、こうなっては仕方がないわ。」
ほむら「そうね。後はどこまで私達がさやかを掩護出来るか、って事だけね。」
 そして二人はさやかの後を追うように、魔獣空間の中へと飛び込んで行った。

  ?

 ステージの上でバイオリンを弾く恭介に、またも何者かが声を掛けて来た。
?  「やあ、君が上条恭介だね。」
恭介 「ん?今度は誰だい?」
 恭介はバイオリンを下ろし、声のする方へと体を向けた。しかしそこには誰もおらず、すぐ横にあるグランドピアノの上に白いフェレットのようなぬいぐるみがあるだけだった。
キュゥべえ「やあ、僕はインキュベーターのキュゥべえ。早速だけど、君が持つさやかの記憶を消させて貰うよ。」
恭介 「えっ?」
 一瞬、恭介は何か激しいフラッシュのようなものを目の前で焚かれたような気がした。しかしもしそうなら、目が眩んでいる筈だった。恭介は今自分が一体何をしていたのかが分からなくなった。ただ、物凄く大切な物を失ってしまったような、強い寂寥感があった。その時、声がした。
仁美 「恭介…」
 白い、まるでウエディングドレスのようなものを着た仁美が、ステージの袖から心配そうに恭介に近寄って来ていた。
恭介 「ああ、仁美さん…」
 仁美は恭介の肩の辺りを心配そうに撫でながら尋ねる。
仁美 「大丈夫?具合が悪いのだったらすぐに止めた方が…」
恭介 「いや、大丈夫だよ。僕もセッションを楽しみにしていたからね、すぐに始めよう。」
 それを聞いて仁美は頷くと、ピアノの前の椅子に腰を掛けた。
仁美 「何に致します?」
恭介 「そうだな…アヴェマリアなんてどうかな。出来る?」
仁美 「勿論、出来ますわ。」
 二人は曲を奏で始める。

  ?

 魔獣空間の中、さやかはマントをなびかせ、魔獣達の群れの中に突っ込んで行く。さやかは振り下ろされた魔獣の腕を寸でで躱しその腕に乗ると、そのままその腕を登って魔獣の首に一撃を加えた。
さやか「ホーリースティング!」
 さやかの一撃はその魔獣の首をガラス化させた。そのさやかを狙って別の魔獣が拳を伸ばす。しかしさやかはその拳を避け、拳はカラス化された魔獣の首を打ち砕いた。
 独断専行するさやかを追って、ほむらとマミは戦っていた。
ほむら「マミ。何だか魔獣の数、多くない?」
マミ 「ええ、異常なまでに多いいわ。このままだとさや
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