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SECOND
第一部
第一章
第一話『人魚姫なんて大嫌い!』
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影響によって、その子の方が発生させられたのか…」
マミ 「…」
キュゥべえ「まあでもマミ、君はそんなに深く考えなくてもいいんだ。駄目なら駄目でいいんだしね。」
マミ 「そんな凄い子が、駄目なら駄目でいいの?キュゥべえ。」
キュゥべえ「勿論さ。結果としてその子が魔法少女にならないというのなら、それがきっとこの宇宙のベストチョイスなのだろうからね。」
マミ 「そう…なの…」

  ?

 夜の公園でほむらが魔獣狩りの為に待っていると、マミが肩にキュゥべえを乗せてやって来た。
ほむら「あら、キュゥべえも一緒なの。」
キュゥべえ「うん、いろいろあってね。」
ほむら「そう。じゃあマミ、すぐに行きましょうか。」
マミ 「待って、ほむら。人を呼んでいるの、その子が来るまで待ってて。」
ほむら「その子って…」
 そこへ、さやかが走ってやって来た。
さやか「ハアハア…マミさん、キュゥべえって…」
キュゥべえ「やあ、美樹さやか。僕がインキュベーターのキュゥべえだよ。」
ほむら「待って、その子ってさやかの事だったのね。」
マミ 「そうよ、それがどうかしたの?」
 ほむらは息を整えるさやかを見て言った。
ほむら「さやか、魔法少女になる気なの?止めておきなさい。」
さやか「何であんたにそんな指図を受けなきゃならないのかな。私が私の意思でなるのだから、あなたには関係ないでしょ。」
 ほむらは言うか迷ったが、言った。
ほむら「さやか、恭介君を助けたって、あなたの物になる訳ではないのよ。絶対に後悔する事になるからお止めなさい。」
さやか「なっ!」
 さやかはほむらが恭介の事を、そしてあたかも自分の願いをも、知っている口ぶりに驚いた。しかし同じクラスの人間なのだからそのくらい耳に入っていてもおかしくはないとすぐに思い直し、そして呟いた。
さやか「いやらしいわね、人の話を盗み聞きしてただなんて…」
 ほむらの言葉は却ってさやかを意地にさせ、彼女の決意を固めさせた。さやかはほむらを無視し、キュゥべえに言った。
さやか「キュゥべえ!私はあなたと契約して戦いの運命に身を投じ、魔法少女になります。だから上条恭介の体を治して、お願い!」
 さやかの言葉が響くと、その公園の一角に暫しの静寂が訪れた。微笑むマミ、無念そうなほむら、やや前屈みに拳を握りじっとキュゥべえを見詰めるさやか、まるで時が止まったかのようであった。
さやか「えーと…」
 さやかがその静寂の間に対し、何か手違いがあったかと思い緊張を解いてその屈んだ身を上げた時、突如として凄まじい苦しみが彼女を襲い出した。そしてさやかは崩れるようにその場に倒れ込んだ。すると、それを見たキュゥべえがさやかに向かって言った。
キュゥべえ「おめでとう、美樹さやか。君の願いは成就され、そして今君
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