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SECOND
第一部
第一章
第一話『人魚姫なんて大嫌い!』
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暁美さん、それって私が自分で決める事でしょ。マミさん、そのインキュ…何とかって人はどんな人なんですか?」
マミ 「キュゥべえね。それは人じゃないのよ。何て言うか…ファンシーな感じなのよ。猫とかフェレットを想像してみて。」
さやか「そうなんですか…それでどこに行けば会えるんですか?」
マミ 「キュゥべえはねえ…こっちからはなかなか会えないのよねぇ。ほむら知ってる?」
ほむら「私が知ってる訳…無いでしょ。」
マミ 「まっ、必要があると向こうからやって来るから、待っていればいいわ。それまでに、なるのかならないのか、なるならどんな願いをするのか、考えておくといいわね。」
さやか「そうします…」
 さやかは家までの見送りを断ると帰って行った。マミがほむらに尋ねる。
マミ 「ほむら、なぜさやかが魔法少女になるのに反対するの?」
ほむら「別に。誰であってもなるべきじゃないと思っているからよ…」
マミ 「でも、彼女は特別にしたくないって思っていない?」
 ほむらはマミの方を少し笑顔を浮かべて見ると、意味有り気に答えた。
ほむら「きっと、まどかが嫌がるからよ。」
マミ 「え?」
 その時のマミには、その答えの意味は分からなかった。

  ?

 夜、恭介が病室のベッドの上で眠っていると、ふと人の気配を感じて目を覚ました。
恭介 「誰?」
 暗がりに隠れて壁に寄り掛かるその者は、静かに答えた。
?  「すまない、起こすつもりはなかったんだ。ちょっと昔の友人に会いたくなってしまってね…」
 その者は恭介に近付いて来た。
?  「酷いよね、世界を救った代償がこれなんだから。僕にはどうする事も出来なかったんだ。だけどまどかにならどうにか出来ただろうにね。彼女はこれを君の運命だとでも思ってしまったのかな…」
 その者は恭介と同い年くらいの少年だった。
恭介 「君は一体…」
少年 「じゃあね、恭介。もう君に会いに来たりはしないから…」
 そう言って、その少年は去って行った。恭介は苦しげに頭を抱えて呟いた。
恭介 「僕は…僕は…彼の事を知っている…誰だか分からないけど…僕は彼の事を知っている…。でも、なぜ…」

  ?

 湘央市にある、とあるマンションの一室が名波梨華(ななみ りか)の住まいだった。その梨華がパソコンでチャットをしていた時、佐倉杏子がやって来た。
杏子 「おう!邪魔するぜ、梨華。」
梨華 「あっいらっしゃい、杏子さん。今、行きますから…」
 しかし杏子は勝手に上がり込み、あっという間に梨華がいる部屋にまでやって来た。
杏子 「な〜にやってんだよぅ。」
 杏子はパソコンに向かっている梨華の横から覗き込むようにその画面を見た。
梨華 「今、チャットしてたんですよ。」
杏子 「何だよ、やっぱり
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