第一部
第一章
第一話『人魚姫なんて大嫌い!』
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二年の美樹さやかと言います。」
マミ 「ほむらの事、知っているのね。」
さやか「ええ。同じクラスだから、一様…」
さやかとほむらは殆ど付き合いが無かった。もっとも、ほむらはクラスの誰とも深く付き合おうとはしなかった。まどか以外の人間を受け入れられない彼女であったし、いつ別れる羽目になるのか分からないのなら誰とも懇意にならない方が良いとも考えていたからだった。
マミ 「フフッ、ほむららしいわね…」
ほむら「…。」
マミ 「それで…美樹さん…」
さやか「あの…暁美さんが名前呼び捨てなら、私もさやかでいいです、巴先輩。」
マミ 「あらそう。なら私もマミって呼んで貰いましょうかしら。」
さやか「あ、はい。そうします、マミさん。」
マミ 「フフッ。ではさやか、これから凄い事言うから覚悟してね。」
さやか「はい…」
マミ 「実はね、私達は魔法少女なのよ。」
さやか「…そう…なんですか…」
マミ 「あなたを襲ったあの白い巨人は魔獣って呼ばれているものなの。魔獣は悩んでいたり怒っていたり、とにかく心が弱っている人を、あなたも見た自分達の特殊な空間に取り込んで殺そうとするの。それを阻止防止するのが私達魔法少女の役目なの。」
さやか「なる…ほど…」
マミ 「それでね。魔法少女には、なれる子となれない子がいるんだけど、あなたはなれる子っぽいのよね。」
ほむら「待って、マミ。勧誘なんて私達の仕事じゃないわ。そんな事はキュゥべえに任せておけばいいでしょ。」
マミ 「でもこの子は真実が知りたいのよ、それを教えてあげているだけよ。それに何の説明も無しに帰したら、あなたが明日学校で大変なんじゃないの?」
ほむら「それは…仕方がない事だわ。だからさやかの事は私に任せておいて…」
さっきから逃してはいたが、いくら助けてくれたとはいえさやかはほむらが自分の事を下の名前で呼ぶのに違和感があったし、自分の問題が他人に勝手に決められるような事態に反発を感じた。
さやか「待って暁美さん、私は今知りたいよ。マミさん、是非魔法少女になる話聞かせてください。お願いします。」
マミは“ほらね”と言わんばかりにほむらの方を見た。ほむらは諦め顔をした。
マミ 「あのね、魔法少女になるには資格を持った子が、インキュベーターのキュゥべえと契約をすればいいの。その時にね、魔法少女として命懸けの戦いの義務と引き換えに、どんな願いでも一つ叶えて貰えるのよ。」
さやか「どんな願いでも…ですか。」
マミ 「そうよ、一つだけ奇跡が叶うの。」
さやか「奇跡が…」
ほむら「さやか、魔法少女は命懸けよ。誰かを助けたって、あなたが死んでしまっては意味が無いでしょ。だからお止めなさい。」
さやかは、ほむらがまるで自分の願いを知っているかのような物言いに反感を持った。
さやか「
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