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SECOND
第一部
第一章
第一話『人魚姫なんて大嫌い!』
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 暫く沈黙が続いた。
さやか「…止めたくなったら止めるよ。」
恭介 「さやかって勝手だよな…」
さやか「そうだよ、私は勝手だよ。だから勝手に来るし、勝手に帰るよ。」
 そう言って、さやかは病室を飛び出した。
 さやかは涙をこらえながら街を走った。
 (なんであいつなんだよ…)
 周りから徐々に色が抜けて落ちて行った。
 さやかは憤りながら走った。
 (なんで手もなんだよ…)
 辺りの建物が白い石柱に変わって行った。
 さやかは無力さを感じながら走った。
 (なんでもう諦めちゃうんだよ…)
 景色がすっかり変化して、まるで荒涼とした別の惑星にでも来たかのようになってやっと、さやかはその異常な周囲の様相に気が付いた。
さやか「え?何?ここどこ?」
 さやかのいた場所は、地面が真っ白い平らな砂地で、辺りにはやはり真っ白な石塔のようなものが林立していた。
 さやかが呆けたように佇んでいると、やがて全身白尽くめの巨人が近付いて来た。さやかは本能的に恐怖を感じ、それから逃げ出した。
 巨人は一見ノロそうではあったが、一歩の距離が普通の人間とは大違いですぐにさやかに追い付いて来てしまった。さやかは背後に迫る地響きに巨人の接近を悟り、救いを求めて声を上げた。
さやか「誰かー!助けてー!」
 さやかの背後の振動がいよいよ迫る。
 ド〜ン!
 すると突然、背後で爆発音がした。思わずさやかが振り返ると、顔面の辺りから煙を引いて巨人が後ろ向きに崩れ落ちて行く様があった。さやかがそれを見て足を止めると、そこに空から二人の少女が降って来た。
 金髪の少女が言った。
?  「大丈夫そうね。」
 柳髪の少女が答えた。
?  「そうね。」
 さやかは柳髪の少女の顔を見て言った。
さやか「あっ、あなた暁美さんじゃない?…なんだってそんな格好して…」
ほむら「そう…やはりあなたは…」
?  「あら、この子は資格がありそうね。」
ほむら「止めて、マミ。さやかはならない方が良いのよ。」
 さやかは落ち着き、疑問をぶつけた。
さやか「ちょっと暁美さん、これ何なの?説明してよ!」
 ほむらはやれやれと首を軽く振った。マミが提案する。
マミ 「さやかさん、ね。ご説明いたしましょう。だから私達に付いて来て。」

  ?

 さやかはマミとほむらに連れられて、マミの部屋へとやって来た。その部屋の豪華さにさやかが目を奪われていると、マミがお茶の用意をしてさやかに着席するように言った。
マミ 「さやかさん、そこに座って。」
 さやかは言われるままに三角形のクリスタルテーブルの一辺に座った。
マミ 「まず自己紹介させて貰うわね。私は見滝原中の三年で巴マミって言うのよ、宜しくね。」
さやか「あっそうなんですか。私も見滝原で、
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