第34話
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〜聖アストライア女学院・聖餐室〜
「ええっ!?ほ、本当にレンちゃんは遊撃士だったのですか!?」
「それもサラ教官と同じ最高ランクであるA級正遊撃士とはな………フフ、道理で”実戦”について私達よりも遥かに知識を持ち、実力もある訳だ。」
レンが遊撃士だった事にエマは驚き、真剣な表情で呟いたラウラは苦笑した。
「あれ?でも、14歳のレンが遊撃士だなんておかしくない?遊撃士は確か16歳からなれるって聞いた事があるけど……」
「そ、そう言えば………」
その時ある事に気づいたエリオットの疑問を聞いたマキアスは目を丸くし
「既に学院生活や特別実習を通して彼女の能力の一端を見ているだろうからわかると思うが、彼女は天才的な知性の持ち主でね。今より更に幼い頃から遊撃士になる為に既に遊撃士として活動していた彼女の兄や彼女の父でもある当時遊撃士だったカシウスさんの伝手で、遊撃士協会にその実力を認めてもらって遊撃士の見習いとして支部で勉強したり、遊撃士達のサポートをしていたそうなのだが……16歳になるのが待てず、すぐにでも遊撃士になりたかった彼女は支部の受付達に交渉し、その結果規定年齢にも達していないにも関わらず彼女が遊撃士として活動する事を受付達が認める程の”結果”を叩きだした上幼いながらも”八葉一刀流”の皆伝者になった事で支部の受付達から事情を聞いた遊撃士協会本部の幹部たちも特別に認めた結果、彼女は”特例”という形で幼い頃から遊撃士として活動していたんだ。」
「お、幼い頃からって……レンって一体何歳から遊撃士として活動していたのですか?」
オリヴァルト皇子の話を聞いて驚いていたアリサは信じられない表情でオリヴァルト皇子に訊ねた。
「確か彼女が”八葉一刀流”の伝承者である師匠の”剣仙”から”小剣聖”の称号を貰ったのが9歳で、その時を境に遊撃士として活動し始めたとの事だから……9歳からのはずだ。」
「ええっ!?9歳で既に遊撃士として活動していたんですか!?」
「色々な意味で信じられんな……よく依頼人はあんな生意気なガキに自分の依頼を任せられたものだな……」
オリヴァルト皇子の説明を聞いたエリオットは驚き、ユーシスは信じられない表情で呟き
「フフ、確かにプライベートの時の彼女は我が可憐なる妹にも負けず劣らず悪戯っ娘でマセているが、”仕事”になれば真面目な態度になるよ。それこそ依頼人に対しては我が妹が社交界では猫を被るように常に敬語を使って、真面目な態度で接していたくらいだ。」
「お兄様?さり気なくわたくしをけなしていませんか?」
「フッ、そんなつもりは全然ないさ♪」
ジト目のアルフィン皇女に指摘されたオリヴァルト皇子は髪をかきあげて笑顔で答え、その様子を見守っていた
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