第34話
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当厄介なガキのようだな。」
「アハハ……というか姉妹揃ってそんな凄まじい能力を持っているなんて、正直信じられないですよね……」
「………ユウナの”正体”を考えたら”厄介”というレベルじゃないけどね。」
我に返ったアリサはジト目になり、ユーシスは鼻を鳴らし、エマは苦笑した後信じられない表情で呟き、フィーは静かな表情で小声で呟いた。
「エリゼ?どうしてそんな事を聞いたのかしら?」
「え、えっと……数日前に兄様の元を訊ねた際のトラブルが原因でその日の夜は中々眠れなくて……その時に私の事を心配してくれていたレンさんから睡眠薬を頂いたので……」
「トラブル……ああ、あの甲冑の件か。」
「……確かにあのような存在に襲われかけたのだから、その日は眠れなくても当然の事だな。」
「………………」
アルフィン皇女の質問に嘘の答えを口にしたエリゼの話を聞いたマキアスとガイウスが納得している中、エリゼ同様”真実”を知っているリィンは冷や汗をかいて表情を引き攣らせていた。
「それと当然だがレン君の遊撃士としての腕前も相当でね。彼女はリベールで起こったクーデター事件と”リベールの異変”の二つの大事件を解決したメンバーの一人でもあるリベールにとって恩人―――いや、”英雄”の一人と言っても過言ではないだろう。」
「え、”英雄”………レンが………」
「父君でもあるカシウス卿も”百日戦役”で活躍した事から”リベールの守護神”として名高いリベールの”英雄”なのだから、親娘揃って”リベールの英雄”だな………」
レンが”英雄”である事を知ったエリオットは信じられない表情をし、ラウラは真剣な表情で呟き
「ちなみに彼女の家族には多くの兄妹がいるのだが……その内の二人の兄と一人の姉の3人は遊撃士で、レン君同様先程挙げた二つの大事件を解決したメンバーである事から、彼らもレン君同様リベールの若き”英雄”さ。」
「ええっ!?」
「まさに”英雄一家”と言ってもおかしくないな………」
オリヴァルト皇子の説明を聞いたアリサは驚き、ユーシスは真剣な表情で呟いた。
「……説明を補足するとレンの二人の兄の内、一番上の兄はリィンも知っている人だと思うよ。」
「え………」
「俺が?一体誰なんだ?」
フィーの指摘を聞いたエリゼは呆け、リィンは不思議そうな表情で訊ねた。
「―――”焔の剣聖”ルーク・ブライト。レンやカシウス・ブライトと同じ”八葉一刀流”の皆伝者の一人。」
「何だって!?”焔の剣聖”がレンのお兄さんなのか!?」
「お、お父さんに加えてお兄さんまでリィンの剣術の”八葉一刀流”の皆伝者って……!」
「英雄だけでなく、”剣聖一家”でもあるのか……」
「フフ、レ
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