第34話
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訊ねた。
「彼女は普通の人よりも情報収集・処理能力が圧倒的に長けていてね。その能力によって武術の腕は当然として、戦術や導力技術に交渉術、政治学や医学、果ては調理技術等彼女は”全ての分野”を少しでも学べば普通の人達が学ぶ何十―――いや、何百倍もの速さで理解して学んだ分野を僅かな期間でマスターできる”天才の中の天才”なんだ。彼女がその気になれば軍や政治家のトップにもなれるし、”ラインフォルトグループ”のような大企業のトップにもなれるし、シュミット博士やラッセル博士のように歴史に名を残す優秀な技術者や世界にたくさんいる多くの患者達の病気や大怪我を治す名医にもなれるし、最高級レストランのシェフや王宮料理人にだってなれる。そしてそこに加えて彼女の二つ名の中にある”天使”を思い浮かべさせるような彼女の可憐なる容姿………―――フッ、”天は二物を与えず”という諺があるが、彼女に関しては”天は万物を与える”と言う新たなる諺を証明するような正真正銘の天才美少女さ。」
「…………………」
「なるほど……だからこそレンは自分の事をいつも”天才”と言っているのですか………」
「それに自分を”天使”と言っている事も自分の二つ名に”天使”の名が冠されているからだろうな……」
「ま、実際レンは他の人達からは”可愛い”ってよく言われているからレンが”美少女”である事は否定しないけど、自分で自分の事を”美少女”って言っている事についてはイラッとするけどね。」
オリヴァルト皇子の口から出た驚愕の事実にクラスメイト達が驚きのあまり口をパクパクさせているか、絶句している中ガイウスとリィンはそれぞれ納得した様子で呟き、フィーはジト目で呟いた。
「ま、まさかレンさんがそんな凄い人だったなんて……………あの、殿下。もしかしてレンさんは薬の調合もご自分でできるのでしょうか……?」
「エリゼ……?」
驚きの表情で聞いていたエリゼは疑問に思っていたレンが用意した媚薬等の出所がオリヴァルト皇子の話からレンが用意したものである事を悟るとオリヴァルト皇子に訊ね、エリゼの質問を聞いたアルフィン皇女は不思議そうな表情をした。
「薬の調合かい?荒事の仕事も関わる遊撃士稼業では必ず役に立つ薬学も学んだとの話も聞いた事があるから、できるはずだよ。実際、彼女の双子の妹―――ユウナ君もレン君と同じあらゆる分野を少しでも学べば何でもできる天才美少女で、以前彼女の悪戯で私がリベールの旅行中私や私がお世話になった人達にユウナ君が調合した睡眠薬を彼女が用意したクッキーに混ぜ込まれて眠らされた事もあったしね。」
オリヴァルト皇子の答えを聞いたリィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせ
「い、悪戯で睡眠薬を飲ませるって……」
「フン……あのガキ同様妹の方も相
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