第34話
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リィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「う、う〜ん……レンが敬語を使って真面目な態度で接している場面ねぇ……?」
「普段の態度を見ていたらその様子が全然思い浮かばないよな……?」
我に返ったアリサとマキアスは困惑し
「フフ……レン君の仕事をしている所を見ていない君達では想像しにくいと思うがレン君は例え依頼の内容が些細な内容――――他の遊撃士では受けないような依頼も率先して請けて決して手を抜かず、全て本気で取り組んで依頼を達成していたんだよ?」
「”他の遊撃士では受けないような依頼”とは例えばどのような内容なのですか?」
オリヴァルト皇子の話の中で気になった事があったガイウスは不思議そうな表情で訊ねた。
「そうだね……例えば恋の告白の手伝いだね。」
「こ、恋の告白の手伝いですか………」
「レンの事だから、レンにとっては面白いから請けたんじゃないの?」
オリヴァルト皇子の答えを聞いたエマは困惑し、フィーはジト目で訊ねた。
「ハハ、その事についてレン君に聞いてみたら『恋の天使役を務めるなんて、二つ名に”天使”の名があるレンにピッタリなお仕事でしょう?』と言っていたよ。」
フィーの指摘に苦笑しながら答えたオリヴァルト皇子の説明を聞いたリィン達は冷や汗をかいて表情を引き攣らせた。
「え、えっと……それで実際レンさんはその恋の告白のお手伝いの依頼を成功させたのでしょうか……?」
「ああ。実際彼女のお陰で数組のカップルが成立して、後にそのカップルが結婚した際には自分達が結ばれるきっかけを作ってくれた恩人の自分がそのカップルの結婚式に呼ばれたって自慢げに語っていたよ。」
「う、嘘……」
「一組どころか、数組のカップルを成立させたなんて……」
エリゼの質問に答えたオリヴァルト皇子の説明を聞いたアリサとエリオットは信じられない表情をし
「まあ……うふふ、だったらエリゼも是非その方に貴女の恋愛相談をしたらどうかしら♪」
「ひ、姫様!」
「ハ、ハハ……………」
アルフィン皇女にからかいの表情で指摘されたエリゼは顔を真っ赤にして声を上げ、レンによってある意味エリゼの恋を成就させたと言ってもおかしくない事を身を以って知っていたリィンは冷や汗をかいて乾いた声で笑っていた。
「話を続けるが、当時から彼女は”天才少女”として、遊撃士内だけでなくリベール国内でも有名な存在でね。彼女はありとあらゆる方面で”天才”だから、彼女が遊撃士になった事を惜しんだ人達はたくさんいたそうだよ。」
「ありとあらゆる方面で”天才”とはどういう事なのでしょうか?」
オリヴァルト皇子の話が気になったエマは不思議そうな表情で
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