マーガレット祭編
お祭り
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していた。
「なんで!?」
「俺はいいけど」
「レオンってこういうの好きだっけ?」
普段はあまり輝きを放っていない目が少女漫画のようになっており、明らかにおかしいことがわかる。なのでみんなでもう一度ポスターをよく見てみると、その理由がすぐにわかった。
【優勝チームにはマーガレットの全ての飲食店で有効の一年間無料食べ放題パスポートをプレゼント】
「食べ放題・・・しかも一年分・・・」
大食いの彼にとってこれは相当うれしいだろう。目に見えて燃えているのがわかるよ、なんか炎のようなオーラが現れてるし。
「一チーム五人での参加だって」
「ウェンディも出る?」
「シリルが出るなら出ようかな」
俺は興味があったからレオンの意見に賛成だけど、ウェンディたちはどうなのかな?と思っていると、意外と二人もやる気はあるらしい。これで四人は確定だから・・・
「どう?ラウルたちは」
一チーム五人なので、このままだと参加ができない。なので残る一枠を三人の中から出してもらおうと猫耳っ子たちに聞いてみることにした。
「私はいいわ」
「僕も遠慮するよ〜」
「ラウもやめておくぅ」
「ナニーっ!?」
しかし、三人は乗り気ではなかったようで、全員がやんわりとその誘いを断る。その瞬間、レオンが思わず絶叫した。
「お願いだから!!誰でもいいから!!」
「そんなこと言われても・・・」
「見世物にされるのはもうごめんよ」
「イヤな思い出があるからね〜」
両手を合わせ頭を下げるレオンに対し、ラウルは自信なさげにそう言い、シャルルとセシリーは以前何かあったようで、このような催しにあまり出たくないようだ。
「頼むから!!あと一人だけなんだよ!?」
意地でも景品が欲しいレオンはなんとしても五人集めて大会に出たいのだが、彼女たちは絶対に首を縦に振ろうとしない。もうギルドの人に頼んだ方がいいんじゃないの?とか思っていると、後ろからとんでもない少女の声が聞こえてきた。
「シリルちゃ〜ん!!」
「ゲッ!?」
その声が聞こえた瞬間、真横に飛ぶように逃げる。その直後、俺がいた場所を銀髪の少女が倒れるように飛んでいくのが見えた。
「なんで避けるの!?」
「お前の声が聞こえたからだ!!」
なぜ彼女がここにいるのか、そんな疑問は頭に全く浮かんでこない。頭にあるのは彼女からいかに逃げるか、それだけだからだ。
「・・・」
シャルルたちに必死に頭を下げていたレオン。彼は目の前に現れたソフィアを見ると、そちらにゆっくりと向かっていき、彼女の手を握り締める。
「ソフィア、俺はお前にこんなに感謝したことがない」
「え?」
もうこのあと何をいうのかおおよそ予想できた俺たちは、どうすれば
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