マーガレット祭編
お祭り
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オンに彼の幼馴染みがそう答える。でも、夜が本番ってどういうことかな?お祭りって夜っぽいイメージがあるからかな?
「なんで夜が本番なの?」
「夜は花火とか色々あるからね!!盛り上がるよぉ!!」
少女の口から彼の言葉の真意が伝えられる。なるほど、花火は大魔闘演武でくらいしか見たことないから、ちょっと楽しみかも。
「それに、夜なら浴衣も映えるしね」
「!!」
聞き耳を立てていたわけではないが、なんかもう一つお楽しみが増えたような気がする。早く夜にならないかなぁ。
「それなら夜だけでよくない?」
「なんで昼もやるの〜?」
シャルルとセシリーからのささやかな疑問。そりゃあ昼間から楽しみたい人もいるからじゃないのかな?あそこでお酒飲んでるおじさんとか。
「あぁ。昼間はちょっとしたイベントがあるからね」
「「イベント?」」
「簡単なゲーム大会だよ。ほら、あのポスター見て」
ラウルの指さした先を見る。そこには今日のお祭りの前半でのメインイベントであるゲーム大会のポスターが貼ってあった。
「へぇ、こんなのもあるんだ」
「お祭りってすごいね」
「それは・・・たぶんうちだけだと思うよ?」
最初は簡単な予選をやって、それの上位八チームでトーナメントを行っていくらしい。なんか楽しそうなイベントだね、ちょっと出てみたいかも。
「でもこれ、魔導士に有利すぎるんじゃない?」
「魔法使ったら無双だよね〜?」
このゲーム大会には参加者の制限がない。一般の人から体を鍛え上げている傭兵ギルドの人、街の人から違う街から遊びに来ている人まで自由に参加することができる。でも、それだと魔法を使える俺たちには有利だし、運動系だと体を鍛えている人が有利だ。まぁ、何事も条件が平等じゃないのは当たり前だけど、開きが大きすぎるのでは?との指摘をするシャルルとセシリー。
「大丈夫だよ、その辺は主催者側も考えてるから」
「見世物としての考えが大きいから、気にする人はいないよ」
力を均等化できる何かがあるのかな?ますます気になる、どんな大会なのかな?
ジーッ
シェリアたちから話を聞いて興味が出てきたのでポスターに視線を戻してみると、途中からずっと口を閉ざしていた金色の少年がそれを穴が空くほど凝視していたことに気付いた。
「どうしたの?レオン」
あまりにも真剣にポスターを見ているのでちょっと声をかけづらかったけど、念のため聞いてみることにした。すると彼は、それに気付いてこちらを向く。キラキラと目を輝かせながら。
「これ、俺たちも出ようぜ」
「「「「「えぇ!?」」」」」
俺からすれば願ってもない提案。だけど、ウェンディたちからすれば予想外の提案だったらしく、周りの視線を集めるほどの声を発
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