マーガレット祭編
お祭り
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手を握る。
「まだ時間あるけど、ちょっとだけ街回ってみるか」
「だね!!いいよね?ウェンディ、シリル」
ギルドの時計を見るの、お祭りの開始時間まであと二時間くらいはある。でも、彼らはじっとなんかしてられないようで、すぐにでも飛び出していきたいように足に力を入れていた。
「うん!!いいね!!」
「いこいこ!!」
だが、それは俺たちも同じこと。彼らの手を握り返すと、スキップ気味にギルドを飛び出していったのだった。
街の中を探索していると、色々なお店があってその度に目を奪われてしまう。
アイス、お饅頭、わたあめ、クレープ、チョコバナナ、水飴等々・・・え?甘いものしか見えてないのかって?いいじゃないかお祭りなんだもの。
「うちは大判焼きなんだね」ムシャムシャ
「何しれっともらって来てるのよ」
「手が早いね〜レオンは〜」
案内役のはずなのに一番後ろで蛇姫の鱗の出し物である大判焼きを頬張っているレオン。ギルドの準備に顔だけでも出しておこうと行ったところ、彼が物欲しげな目でそれを見ていたため、味見という名目でもらったのだ。
「おいしいね、これ」
「うん!!とっても甘いね!!」
「みんな本格的だからね」
もちろん俺たちももらったのだが、お祭りが始まる前から街を探索しつつ物を食べているため、なんか違和感が拭えない。
「あ!!もうすぐお店始まるよ!!」
「ホント!?」
「やったーっ!!」
すると、街にある時計台がそろそろお祭りの開始時間を指すとのことで、一気にテンションが上がっていく。そして時計が12時を指すと、マーガレットの街に鐘の音が響き渡る。
それと同時に、街に所狭しと配置されている出店が一斉に回転したのだった。
「楽しいね!!シェリア」
「うん!!すごいでしょ?」
右手にわたあめ、左手にリンゴアメを持っているウェンディと、右手に金魚と頭にはお面を付けているシェリアがそう話している。
「すごいね!!お祭りって!!」
「そうね」
「とっても楽しい〜!!」
「だよね!!」
無論、俺たちもお祭りを存分に楽しんでいる。だって出店がたくさんあって、どれも食べたいしどれも楽しみたいし!!もうサイコーッ!!
「お前ら、夜が本番だって忘れるなよ?」
そんな中、一人だけ冷静な人物がいた。珍しくものをほとんど・・・といっても人並みには食べているのだが、明らかに食事の量を抑えている大食漢が静かな雰囲気でそう告げた。
「わかってるって!!心配しないでよ!!」
「ならいいんだけど」
そんなレ
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