マーガレット祭編
お祭り
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こにも残ってないということがあるのではないだろうか?
もしそうだったら、リオンさんに怒られるのが目に見えるんだけど・・・
「??そりゃあ言ってないんだから知ってるわけないだろ」
「「「「「言ってないのかよ!!」」」」」
しかし、返ってきたのは予想外の返答だった。まさか俺たちに伝えていないのを理解していたとは、正直考えてなかった。「いや、レオンに伝えたぞ?」か「すまん、忘れてた」の二拓だと思ってたから、こんな冷静に、悪びれることなく言われるとなんかムカツク。
「で?何をやるの?」
「店番の時間表も見せてよ」
そんなリオンさんに対し、怒りの気持ちを沈めて問いかけるシェリアとレオン。このままバックレることもできると思ったけど、意外と責任感があるらしく、ギルドのために行動しようと考えている辺り大人なんだなと思い知らされる。
「あぁ、お前たちは店番しなくていいぞ」
「「え?」」
リオンさんからのまさかの言葉に、レオンとシェリアは変な声を出している。だってそうだよな、出店について何も話がなかったばかりか、店番までやらなくていいというのは、なんかおかしい。
「お前たちにはやってもらわなきゃいけないことがあるからな」
そして、その予想は的を射ぬいていたようだ。
「まさか・・・なんか緊急の依頼とか?」
「今日じゃなきゃダメなの?」
店番は交代制なので、必ずどこかの時間ではお祭りを楽しむことができる。しかし、クエストに出かけてしまうと、今日中に戻ってくることも難しいだろうし、仮にできてもお祭りが終わっている可能性もある。まだまだ幼い彼らにとって、それは苦痛以外の何物でもないため、レオンとシェリアは嫌そうな顔をしているのだ。
「いや、依頼じゃないんだ」
だが、リオンさんが二人を宥めるようにそう言うと、頭を撫でる。それを聞いた彼らはひと安心といった感じの表情へと変化していた。
「お前たちは、シリルとウェンディの祭りの案内をしてくれ」
「「「「えぇ!?」」」」
彼の言葉に驚愕したのは俺たちだった。だって、てっきり二人にはやらなきゃいけない何かがあると思っていたから、それが俺たちの案内なんて検討もつかなかった。
「シリルたちはこういうの初めてだろ?わからないこともあるだろうし、お前たちといた方が楽しいだろうしな」
お祭りのことを言ってなかった時点で何かしらあると思ってはいたけど、まさかこんな気遣いを隠していたなんて・・・ジュビアさん、乗り換えるなら今ですよ。
「祭りは昼からだし、それまではゆっくりしてるといい。後片付けは手伝ってもらうがな」
「わかった!!」
「了解」
青年の言葉に大きくうなずくシェリアとレオン。彼女たちはこちらに振り返ると、それぞれ仲の良い友人の
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