第33話
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なものに合点がいった心境です。」
「たしかにこの”Z組”ならばそんな視野が持てるかもしれない……」
「そういった手応えが自分達の中にあるのも確かです。」
「……だね。」
「フフ、そうか……そう言ってくれただけでも私としては本望だ。”Z組”の発起人は私だが既にその運用からは外れている。それでも一度、君達に会って今の話だけは伝えたいと思っていた。そこにアルフィンが、今回の席を用意すると申し出てくれてね。」
Z組の面々の答えを聞いて静かな笑みを浮かべたオリヴァルト皇子は話を続けた。
「そうだったんですか……」
「フフ、お兄様のためというのもありますけど。エリゼの大切なお兄さんに一度、お会いしたかったのもありますね。」
「ひ、姫様……!」
リィンを見つめて微笑むアルフィン皇女とセレーネの答えを聞いたエリゼは焦った表情をした。
「はは……―――そういえばずっと気になっていたんですけど、殿下とフィー、そしてレンはお知り合いのようですけど、一体どのような経緯があったのですか?」
「フィーの話によると”ある事件”に巻き込まれたとの事ですが……」
「おや、二人とも話していなかったのかい?フフ、ちょうどいい機会だし、私が教えてあげるよ。フィー君達と私が巻き込まれた”事件”とは――――」
リィンとラウラの疑問を聞いて目を丸くしたオリヴァルト皇子は”影の国”の件や、”影の国”に巻き込まれる事件の元となった”輝く環”が関わる事件――――”リベールの異変”について説明をした。
「”リベールの異変”後殿下達はそのような事件に巻き込まれたのですか………」
「”リベールの異変”に伝説の”七の至宝”が関わっていたなんて……」
「”想念”が反映される世界―――”影の国”……一体どのような世界なのだろうな……?」
「し、しかもあの”怪盗B”が”リベールの異変”に関わっていたなんて……!」
事情を聞き終えたユーシスとエマは驚き、ガイウスは考え込み、エリオットは信じられない表情をした。
「まあ〜、”影の国”は現実では”ありえない出来事”だらけだったよ。物語の中でしか出て来ないような”魔物”――――亡霊や死者に小鬼に獣人とゼムリア大陸では存在しない魔獣がゴロゴロいたし、一番手強かったのは”本物の悪魔”だったよ。」
「死者や亡霊に加えて”本物の悪魔”って………」
「ひ、非常識な………」
疲れた表情で答えたオリヴァルト皇子の話を聞いたアリサは表情を引き攣らせ、マキアスは疲れた表情で呟いた。
「―――実際、”悪魔”は雑魚でも手配魔獣を軽く超えるクラスはいたし、フロアのボスの”悪魔”は七耀教会の”聖典”に載っている伝説上の
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