106話 冬国
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れって私の先祖なんだけど!古代人はロマンとスチームパンクが好きだったのかな?船の浮遊石とかさ!ロマンに溢れてるよねぇ……ちょっと素敵じゃない?
そうそう、キラーマシンって見た目はメタルハンターそっくりだし、同じ人が作ったのかも?メタルハンターって名前の割にははぐれメタルと共存してるし、共存できるならある程度考えることが出来るってことだし、もしかしたら目の前の冷たい機械兵にも心があるのかもしれないなぁ!赤い警戒色のランプに温度はないけど、さ。
でもでも、願わくば、私との戦いに心躍るトキメキを感じていますように!私と同じように!血湧き肉躍るって訳じゃないよね、君たちにとっては機械油湧き鋼装甲躍る戦いをしよう!
なんか遠くの方でこっちをじっと見つめるだけで敵意の欠片もないキラーマシンもいたし、あながち間違ってないかもね!赤じゃなくて青の光を灯したキラーマシン、何故か私が見ていることに気づくとそそくさと立ち去ったけど!なんだろね。
・・・・
さてさてたどり着いたオークニス、ドーナツみたいに丸い建物がひとつの街になってる外気と触れ合わないようにした冬国らしい設計がなんとも素敵な街だよ。入口の氷のアーチも雪に反射した太陽光が煌めいてとっても綺麗。赤いレンガの情緒はトロデーンにもサザンビークにもアスカンタにもない雰囲気だよね!
ただひとつ気になるのはもし火事になったら大変なことになりそうだなってことだけ。レンガだからちょっとは安心だけど……それでも木のものってあるでしょう。空気も乾燥してるし……暖炉はあるだろうし。まぁ、大丈夫なら大丈夫なんだろうなぁ。換気も気になるところだけど私みたいな一介の旅人は気にしないで全部片付けることとして。
そうだ、最初は何するんだっけ、エルト。
「メディさんに頼まれてたことでしょ」
「そうだった。グラッドさんだっけ?袋を渡さないと」
私としたことが戦闘にかまけてたからかな、うっかり。最重要事項を忘れるなんて。いけないいけない。たしかグラッドさんって薬師さんだよね。
立ち位置的にはお医者さんみたいな役割もするだろうし、有名でもおかしくないから聞き込みする?それとも、もはや地図にのってたりして。どれどれ……うーん、なかったけど。
「ちょっと見ただけでも迷いそうな街でがすなぁ」
「そうよね、いつもみたいに手分けして探したら二度と会えなくなりそう……」
入口で貰った地図を見て溜め息。ヤンガスとゼシカの言うとおりにも程がある。もしこのややこしそうな地下も赤レンガで似たような場所ばっかりなら……うう恐ろしい。方向音痴なパーティメンバーはいないけど、特別野生の勘があるわけじゃないし……。え、何エルト。私の顔になんかついてる?溜め息吐かないで、なんなの?
「離
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